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第1章・2話 部活

今回はラウがとってもかわいそうな事になってます。

最近アクスセス数が回復してきました。          

では、どうぞ

「急げ急げ、遅れるぞ。」

「分かってるって、そんな走らなくても多分間に合うって。」

「何を言っている、失われた時は取り返せないんだ、

だから俺は常に全力で生きるのだ!!」


うおおーー!!とか言って走り去っていく馬鹿ラウ


「まったくあの馬鹿は、「「はあ~~。」」


俺とナナが揃ってため息をつく。


「ま、まあ、ああいう考え方も一理ありますし、ほら

急がないとラウさんを見失ってしまいますよ。」

「そうね、さっさとあの馬鹿ラウを追いかけましょうか。」

「そうするか。それにしてもとんでもなく広い学園だな。」

「それはここの創始者が趣味で作ったみたいよ。

他にも迷惑極まりないトラップや迷宮みたいなのまであるみたい。」

「創始者も馬鹿か。ここは大丈夫なのかな。」


雑談をしながら馬鹿ラウを追いかけることにした。


魔力測定器があると思われる教室の前には結構な人数の人だかりができていた。

時々、「おおっ。」とか「すげ~。」とか声が聞こえる。

自分の魔力量なんかが周りにも知らされるのだろう。

その中に馬鹿ラウの姿もあった。


「おい、何やってんだ?」

「見てみろ、今やっている女子。」

「ん?べつに魔力量が高いわけでもなく、使える属性もそんなに多くないぞ。」

「馬鹿、ちげぇよ、よく見てみろ。かわいいじゃないか。

学園と言えば女の子、俺はこのために来たんだZ・E!青春だ~!!」


「「死ね、変態。」


言って女子に跳びかかろうとする馬鹿ラウを俺とナナでぶん殴る。


「じvひしyぶあおjbぐ」


俺とナナにより、挟み込みで顔面をぶん殴られた馬鹿ラウは、

意味不明な叫び声をあげてダウンした。


「「一生くたばってろ、変態。」」


俺たちの息ぴったりのコンビネーション技により苦笑いを浮かべるハル。


「ちょっとやりすぎじゃないですか?」

「馬鹿にはこれぐらいが丁度いい。」

「ほっとくと付け上がるしね。」

「俺はこの程度ではくたばらん!諦めん!暗記らめんぞぉ~!!」


何か復活してきたらラウ。


「「もう一回くたばれ!変態!」」


「じvひしyぶあおjbぐ」


復活して早々また飛び掛りそうだったのでもう一度沈めといた。

今度はダブルデボディーブロー決めといたからしばらくは平気だろう。


・・それにしても同じ悲鳴を上げるとは器用な奴だ。


「ふ、復活早かったですね・・・」

「馬鹿にはああいうのが多いんだ、気をつけろよ。」




「次の生徒、どうぞ。」


馬鹿ラウを葬っていたら俺たちの番になったようなので教室に入った。


「では1人ずつこれを持ってください。」


そこには城の魔書庫にあったスライムとは違い、CTスキャンを

小型化したみたいな装置があり、まずはナナから測ることになった。


「動かないで下さいね。」


白衣を着た女の先生が装置をいじりだした。

見た感じ、保険の先生か何かだろうか?


「はい、もういいですよ。これがあなたのデータです。

後で確認しておいて下さいね。」

「ありがとうございました。」


なにやらたくさん書き込まれた紙を持ってナナが装置から離れた。


「じゃあ、次は・・

「俺が行く!」


ハルに行ってもらおうとしたらいつの間にか復活したラウが

測定してもらうことになった。


「はい、あなたのはこれね。」


さっきと同じ操作をして、でてきた紙をラウに渡す。


「後で一緒に食事しませんか?」

「はい、次の人どうぞ。」

「無視しないで下さい~。」


ラウの発言を見事にスルーした白衣の先生、

ラウはこのようなキャラで確定だな。


「次はハル行って来いよ。俺は最後でいい。」

「はい、行ってきますね。」




同じ作業を終えてついに俺の番が廻ってきた。


「じっとしててくださいね・・・・え?あ、まずい!!

みんなここから離れて!!」


先生が言った瞬間、城の時のように装置が木っ端微塵に吹き飛んだ。


「大丈夫ですか~?怪我はありませんか~?」


先生がまずはみんなの安否を確認する。


「それにしても何なんだよ、今のは。」

「俺が測定をすると毎回こうなる。」


降り注ぐ装置の破片を浴びながらラウとそんなことを話していると

先生が、


「装置を壊すなんて・・賢者クラスでもありえないのに・・」


ぼうっとしながら呟いた。

さっきまで生徒の心配をしていたが、今、事態に気づいたらしい。


「あっ、こ、これがあなたのデータです。」


自分の役目を思い出し、何とか残ったらしい紙をくれた。


直ぐに教室を後にしたが、

外にいた生徒たちが「何だ?」とか言っていたので

あまり怪しまれないように測定室を立ち去る羽目になった。







「クラス分けの時に強いってのは分かってたけどまさか

魔力測定器を壊すなんてね。」

「お前、すごいな。あんな魔力量、始めて見た。」

「何度見ても非常識ですね。」


直ぐに教室に戻った俺たちは自分たちのデータを見せ合っていた。


「ああ、なんせ測定不能とかでてきたし。」


俺たちのデータはこうだった。




コウジキサラギ


魔力量・・・測定不能


使用可能属性・・・全て


得意属性・・・無し




ハルピュア・テミストス・ガーラント


魔力量・・・A


使用可能属性・・・ 火、水、風、土、かみなり、嵐、光


得意属性・・・風、光




ラウ・ロード・リベオン


魔力量・・・B


使用可能属性・・・ 火、土、炎、岩


得意属性・・・炎、岩




ナナ・エリス・エンプティー


魔力量・・・S


使用可能属性・・・火、水、風、土、かみなり、無、破


得意属性・・・無、破




魔力量の評価はSSSまであり、

それに近づくにつれて多い魔力を持つことを表すしている。

また、一部の特殊なものは表示されない。



「無なんて珍しいですね。」

「ええ、家の血筋の女の人は全員使えるのよ。」


無属性の魔法は使える魔法士が少なすぎてあまり知られていない。


「それよりも、コウジ、お前一体何者なんだ?」

「なんでもないさ。ただの人外の青年だよ。」

「人外って自分で言ったら駄目でしょう」


そんなコウジの言葉に呆れながらも突っ込みを入れてくれるナナ。


「お前ら~、全員魔力測り終わったか?

終わっていれば次は学校の説明と魔法に関する授業だ。

場所はここでやる。遅れるなよ。」



俺らが見せ合っている内に測定が終わったらしい。


・・・そういえばあの測定器どうしたんだろう。

弁償させられなえればいいけど。





★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





キーン、コーン、カーン、コーン



「ではまずこの学校についての説明を始めるぞ。

まずは最初にパンフレットを配る。」


チャイムと同時にレイトが説明を始めた。

意外としっかりしてるんだな~とか思いつつ話に耳を傾ける。


「ここルシフ学園では魔法や武術に加え、通常の授業や王国騎士団を

目指している奴が受ける特別訓練など様々なことを教えている。

実技と筆記の定期テストもきちんとやるから覚悟しておけよ。」


「「「「ええぇぇ~~~~」」」」


テストの単語が出てきたときクラスじゅうから声が上がった。


「それよりも!この学園の行事の一つに武芸大会や体育祭、学園祭に

校長の思い付きによる色々なじけn・・もとい色々な催しものがある。」


おいおいおい、今、最後のところ事件って言いかけなかったか?


隣にいたハルに目を向けてみるがハルもこちらを見て苦笑いしていた。

周りの生徒もざわざわしていた。


「と、とにかくそれらは魔法の使用も許可されている為、非常に危険だ。

特にお前ら新入生はまだ魔法の使い方が完璧ではない。だからそれまでに

魔法を使いこなすべくたくさんの魔法の授業が入る。その授業とは主に

魔力操作や対モンスター用の戦闘訓練などだ。

これらを毎日4時間以上はしてもらう。」


「「「「よ、4時間!?」」」」


「ああ、まだまだ序の口だがな。

それと、全員特別な理由が無い限り部活動には強制参加だ。

各々興味のある部活に見学しに行ってくれ。」


「「「「は~い。」」」」


「よし、じゃあ今日の授業はここまで。」



50分授業らしいがなんだかすごく短かった気がするが気にしないことにする。

それにほぼ高校と同じなのに50分授業ってどうよ?



現在は本日二回目の休み時間。



「どこいくかな~。」


配られたパンフレットを眺めながら悩む。


「行く場所が無いなら、生徒会にでも行かないか?」

「あそこって部活なの?」

「さあ?」

「さあってお前、会長目当てだろう。」

「ばれたか。」

「やっぱり気持ち悪です。」


ゴミを見るような目でラウを見るハル。


「やめてくれ~、ハルちゃんに言われるとかなり深くえぐられる!

頼むから!頼むかrそんな目で見ないでくれぇぇ~!!」


情けないラウを放って置いて見学する部活を決めることにする。


「じゃあ魔法研究部ってのは?」


俺が聞く。


「おお、そこだ、そこ行こう。」

「何で急に元気になってんのよ。」

「気にするな、いざ魔法研究部に向けて出発~♪」


取り合えず行く当ても無いのでそこに行くことに決めた。

それよりも何故あいつがあんなに上機嫌なのかが気になる。


「何でそんなに機嫌がいいんだ?」


廊下をスキップをして進む馬鹿に聞いてみる。


「俺はいつでもハイテンションさ♪」

「いちいち語尾に♪を付けるな。うざい。」

「気持ち悪いです。」

「ぐはっ!だからハルちゃんに言われるときついって、

それにさっきからそれしか言われてないよ?」

「それはあんたが本当に気持ち悪いからよ。」


ナナがバコッといい音をさせてラウの頭を引っぱたいた。

これは・・・漫才か?


「何でそこで殴る!?」

「なんとなく。」


すっぱりと言い放つナナ。それって結構ひどかったりします。


「まだあって間もないのに俺の扱いひどっ!」

「それだけ仲がいいって事なのだよ。」

「おお、そうだったのか!感動したぜ!」


ごまかしに感動するラウ。哀れに思いながらも続ける。


「そうだ、みんなお前のことを親友だと思っているよ。」

「そうか、ナナやコウジ、ハルちゃんの対応がひどかったのは

俺のことを親友だと思っていたからだったんだね。」


ここまでくると本当にかわいそうになってくる。


「哀れね。」

「かわいそうです。」

「ん?なんか言ったかい?」

「「「いや(いえ)何も。」」」

「そうか?では気を取り直していこう。」


鼻歌交じりにスキップを再開するラウ。


「ほんと、何があるんだろう。いやな予感しかしない。」

「同感ね。」

「同感です。」


馬鹿ラウを追いかけていく事数分。それらしき部屋付近に到着。

そういえば何故ラウは道を知っているのだろうか、

ふと、そう思いながらも魔法研究部と書かれた板の張ってある

部屋へと向かう。


部屋の前で入室の許可を取るべく声をかけようとしたとき、

ドアが急に開いて人が急に出てきた。




出てきた人物は・・・・・・




ラウが絡むと凄く書きやすいです。

これからも葬られてもらいましょうかね。


では、また次回お会いしましょう。


追記

この作品のアンケートを作りました。URLはhttp://enq-maker.com/1WJVRIbです。ご協力お願いします。

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