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web小説の執筆におすすめのテキストエディタ一覧

作者: 北川ニキタ

 web小説に最も適したテキストエディタとはなにか。

 結論を申しますと、どのテキストエディタにも一長一短があり、このテキストエディタが正解というのはありません。


 それぞれのテキストエディタの特徴をわかりやすく書いていきますので、その上で選ぶさいの参考にしていただけると幸いです。



:目次

 ・テキストエディタを選ぶ際のポイント

 ・投稿サイトをつかった執筆

 ・Word

 ・Wordの亜種

 ・秀丸

 ・クラウド対応メモアプリ

 ・Evernote

 ・one note

 ・google keep

 ・nition

 ・upnote

 ・obsidian

 ・VSCode

 ・Scrivener

 ・Dynalist

 ・まとめ



 はじめに、テキストエディタを選ぶ際のポイントを紹介します。


◯アウトラインプロセッサ機能が使いやすいかどうか

 階層分けと言い換えることも可能です。

 web小説の場合、話数単位で管理する方が多いと思います。

 前の話を見返すために、フォルダーを開いていくつもあるデータから特定のを探し、クリックして開いてなんて作業は非効率的です。

 また、小説本文以外にも、プロットや設定集などで、細かいメモをたくさん書く必要があります。それらを管理しやすいかどうかはテキストエディタを選ぶ際に非常に重要だと思われます。


◯単語検索ができるかどうか

 執筆中に、単語検索する方は非常に多いかと思います。

 テキストエディタによって単語検索ができる範囲に違いがありますので、その点は重要です。


◯文字数カウントができるかどうか

 文字数を気にしながら執筆する方が多いと思います。また、文字数カウントができる場合もスペースを含めるか改行を含めるか、そういった違いによって正確性が異なってきます。


◯クラウド保存ができるかどうか

 クラウド保存ができる場合、出先での執筆がしやすいです。できない場合は、onedriveのような外部のクラウドフォルダを使用するという手もあります。


◯スマホ執筆に対応しているかどうか

 スマホで執筆する方の場合、非常に重要な項目です。筆者のように普段はPCで執筆する方でも気分転換でスマホで執筆するなんて方もいるかと思います。


◯自動保存があるかどうか

 自動保存があれば、事故により直前のデータが飛んでしまったということも防げます。

◯無料かどうか

 有料の場合でも買い切りかサブスクかハードルは大きく変わると思います。


◯縦書きに対応しているかどうか

 縦書きでないと困る方もいるかと思います。ただ、海外製だとほとんど縦書きに対応していません。筆者は横書きで執筆しています。


◯その他

 ダークモードやコメント機能、共有機能、誤字脱字チェック、カスタマイズ性、ルビ、置換機能、などがあります。


 以上、ポイントをあげた上で、それぞれのテキストエディタを解説していきます。



◯投稿サイトをつかった執筆なろうやカクヨムなど

 作家さんにヒアリングしてみますと、投稿サイトに直接執筆している方は非常に多いです。小説家になろう、カクヨム、ハーメルンなど、作家さんによっても使うサイトは様々です。

 web小説を執筆している以上、そのサイトを使うのは合理的ではあります。


・メリット

 文字数カウントがある 話数や作品ごとに管理しやすい クラウド保存 スマホ執筆可

・デメリット

 単語検索が弱い 自動保存がない プロットや設定の管理がしづらい 公開済みと非公開を含めた文字数がわかりづらい ローカル環境に非対応


【解説】

 大きなメリットとしてはネット環境があれば、どこでも執筆できる点かと思います。

 執筆中のテキストのみ単語検索ができないのはデメリットになります。

 また、階層ごとに管理はしすいですが、ブラウザバックなどをして開かないと、他の場所に保存したテキストを読み込めないので少々面倒です。

 ハーメルンですと、5分に1回は自動保存してくれますが、常に保存してくれるわけではありません。




◯Word

 多くの方が使っていますので、非常にとっつきやすいです。

 印刷することを前提としたソフトというのもありページ単位の管理はweb小説の場合、余計かもしれません。


・メリット

 コメント機能がある縦書きに対応 誤字脱字のチェック機能 クラウド保存あり ルビがふれる

・デメリット

 アウトライン機能が貧弱 プロットや設定の管理に向いてない 余計な機能が多い 高額 ソフトが重たいことも スマホでの執筆に向いてない


【解説】

 Wordのデメリットはアウトラインプロセッサではないことです。ナビゲーションを使うことで、似たような使い方はできますが、それぞれを分割させることはできません。

 分割ができると、話数単位での文字数を簡単にはかることができるので、その点はデメリットとして大きいと思います。

 コメント機能があるのは大きなメリットです。コメント機能により具体的な場所にメモを残すことができるので、後で見返すさいに便利です。

 編集とのやりとりでwordを求められると聞いたことがありますので、持っていて損はないと思います。



◯Wordの亜種

 Wordは非常に高額なのに対して、安価でありながらWordに似たソフトも存在します。

 LibreOffice、WPS Office、Google ドキュメントなどです。

 細かい挙動は異なりますが、候補の一つとして考えてもよいかと思います。



◯秀丸

 軽くて高機能なテキストエディタです。

 小説のためのエディタソフトとして、よく候補にあがります。


・メリット

 動作が軽い txtデータとして管理できる 文字数カウントあり 置換機能あり 縦書きに対応

・デメリット

 アウトライン機能が貧弱 ローカルのみ


【解説】

 Wordと異なり、txtデータとして管理できるのは大きな利点です。

 また、縦書きにも対応しています。文字数カウントや単語検索、置換機能などほしい機能は豊富です。

 アウトラインプロセッサとして、wordと似た感覚で使えないことはないですが、完全分割することは不可です。

 値段に関しては、無料だと使用期限がありますが、約4千円支払えば永年無料ですので、非常に安価です。



◯クラウド対応メモアプリ

 クラウド対応メモアプリはタスクや様々なメモに特化したアプリです。

 小説の執筆にメモアプリを使っている方は非常に多いです。

 筆者も普段から愛用しています。


・メリット

 アウトラインプロセッサが充実しており、話数単位での管理やプロットの管理に向いている

 クラウド保存が基本なので、外出先でも執筆できる

 スマホ用のアプリがでていて、スマホでの執筆に最適

 ちょっとしたアイディアをメモることができる

 自動保存してくれる


 どのメモアプリも共通していますのが、話数単位での管理がしやすいというものです。

 また、アプリ全体を参照した単語検索にも対応しているのが大きなメリットです。

 メモアプリは話数単位やプロットの管理には非常に向いています。ただし、デメリットが存在します。


・デメリット

 文字数カウントに対応しているアプリが少ない


 小説の執筆において、文字数のカウントはどうしてもほしいです。

 次からは個別のクラウド対応メモアプリを解説していきます。



◯Evernote

 メモアプリといえば、これというぐらい有名です。

 ただし、改悪によりいい噂を聞きません。新バージョンだと文字数カウントが消えてしまったことが個人的に致命的だと思います。

 動作が重くなったとよく耳にします。また、無料プランだと同期できるデバイスが二台だけと使い勝手が悪いです。

 プレミア版ですと、サブスクなのでそれなりにいい値段がします。



◯One note

 マイクロソフトが提供しているメモアプリ。

 筆者は5年以上愛用していました。

 無料なのが大きいです。

 デメリットは文字数カウントがない、単語検索が弱いです。

 検索をかけてもあるはずの単語がピックアップされないことが頻繁にあります。

 ただし、onetasticというアドオンを導入することで、単語検索と文字数カウントを改善することができます。なお、日本語対応しておらず、更新の通知が頻繁にあると少々使い勝手が悪いです。



◯Google Keep

 Googleが提供しているメモアプリ。

 シンプルという利点がありまが、単語検索と文字数カウントに対応していません。



◯Notion

 メリットはなんといっても、多機能ってことです。チームでの共同編集に対応していたり、AIを搭載していたり、関数使えたり、と様々な機能があります。

 しかし、デフォルトでの文字数カウントには対応してません。

 一応、クロームのアドオンを使った文字数カウントや関数でどうにか文字数カウントができますが、個人的には使い勝手があまりよくなかったです。

 無料版とサブスクによるプレミア版があります。



◯Upnote

 現在、筆者がつかっているソフトです。

 Notionほど、多機能ではないですが小説執筆に必要な最低限の機能を揃えています。

 単語検索も文字数カウントもあり、軽くて使いやすいです。

 バックアップ機能が個人的にはありがたいです。

 デメリットは、一つのノートに十万文字ほどあると、非常に重くなります。また、20万文字あると同期できなくなります。

 話数ごとノートをわけていれば、そういった問題はおきませんが、覚えておいて損はないでしょう。

 有料版は、3千円の買い切りと非常に安価です。



◯Obsidian

 ユーザーが自由に拡張できるメモアプリ。

 基本無料です。

 今まで紹介したメモアプリは会社のサーバーに保存されますが、こちらのアプリは自前のクラウドフォルダに保存する必要があります。

 文字数カウント機能があるにはあるのですが、海外の人が開発した他言語用の文字数カウントですので、日本語のカウントはあまり正確にカウントしてくれません。

 将来性はあると思いますので、一覧にあげさせていただきました。


 

 メモアプリは以上です!

 ですが、他にもテキストエディタの候補はあります。



◯Scrivener

 論文作成によく使われるソフトです。

 メモアプリのように分割して管理することが可能ですので、アウトラインプロセッサに優れています。

 また、クラウド保存にも対応しています。

 非常に多機能で、小説執筆でも不満なく使うことが可能です。

 デメリットは非常に高価なこと。

 値段は59.99ドル(8,820円)と、少し勇気がいる値段です。ただし、サブスクではありませんので、その点は安心できます。

 もう一つ大きなデメリットとして、Android版がないことです。

 iOS版はあるのですが。

 筆者のようなAndroidユーザーですと、スマホでの執筆は諦めるしかありません。



◯Visual Studio Code

 通称、VSCode。

 プログラミング用のソフトとしては非常に有名です。無料で使えます。

 VSCodeは拡張性に優れていますので、デフォルトのままだと小説の執筆には向いていませんが、拡張機能を用いて小説用にカスタマイズすることが可能です。

 アウトラインプロセッサにも対応していますし、文字数カウントも対応可能です。

 ただし、クラウドには対応してませんので、クラウドで使いたい場合は自前のクラウドフォルダに保存する必要があります。

 スマホでの執筆は可能なのかは不明です。一応、VSCodeのアプリはあるみたいですが、拡張機能もアプリに対応しているかどうかわかりません。知っている方がいれば、教えていただけると幸いです。

 使いこなすことができれば、大きな味方になってくれそうですが、導入ハードルが高いです。



◯Nola 小説家専用エディタツール

 日本人が開発した小説のための執筆ツール。

 アウトラインプロセッサは使いやすく、話数単位の管理に最適です。また、小説用とのことで、文字数カウントや単語検索といった必要な機能もあります。

 プレミアム会員も月額300円と非常に安価です。

 小説で使うための時系列やキャラ表といったテンプレートも存在します。

 デメリットは複数の話数を参照した単語検索ができないことです。



◯一太郎

 Word同様、印刷することを想定したソフトです。

 文書校正機能が非常に優れているので、愛用している作家さんが多いです。



◯Dynalist

 デフォルトでは文字数カウントはないみたいですが、ブックマークレットを導入すれば、使えるみたいです。アウトラインプロセッサにも対応しているため、使いやすそうですが筆者は使ったことがあまりませんので、詳しいことはわかりません。



【まとめ】

 ご覧の通りどのテキストエディタも一長一短です。どの機能を重視するかで結論は変わってくると思います。

 筆者自身はメインでupnote、サブで秀丸とWordを使っています。

 ただ、数年後には変わっている可能性も十分あると思います。みなさんも色々試して自分にあうものを探してみてください。

 また、上記にはなかったけど、愛用しているものがあればぜひ、コメントにて教えください。



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