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それぞれの話

エレニア・ヴァイン・リニッヒの物語


伯爵家令嬢 エレニア・ヴァイン・リニッヒと申します。

いま私は、アンデットに囲まれて生活をしております。

私もアンデットなんですけど・・・。

私を愛してくれる殿方と暮らせて幸せですわ。

エリック・フォン・アルマイン様。

私の婚約者だった男の弟です。

300年前に王になったらしく、その活躍は幽霊だった私の耳にも入ってきました。

なので、末裔の今の王に私たちを排除できるか頑張っていただきましょう。

先生がおしゃられるには浄化は昔より使い勝手が悪くなっているようです。アンデットの浄化は王家の仕事だったはずですのに・・・。

王家の魔術師数人を唆して(洗脳して)、今の魔術の形態を調べてらっしゃるのですが、昔より魔術師の質も悪くなっているようですわ。

わたくしが使う魔術でも上級魔術の威力があると冗談でおっしゃっておられました。

元・婚約者からしたら「くそみたいな魔術を使いやがって」と怒鳴られてしまうような魔術が上位魔術ですか?

あの人の教育が失敗したのでしょうね。

エリック様、今夜もお疲れさまでした。もう少しでエリック様が受肉出来ますから、頑張りましょう。


もうすぐ、お話ができますわ・・・。うふふふふ・・・・。




ファナの物語


世界樹の巫女、ファナだ。

世界樹が疫病にかかり300年・・・。

私の母と祖母が必死に看病したが、何もできなかった。

ラインハルト・フォン・アルマインが来てからだ。

あいつが何かやったに違いない。

世界樹が死に絶える前日、捕らえられた男から宝玉を貰った。

いや、奪ったというのが正解か・・・。

エルフの結界をいとも簡単にすり抜けてきたのだから侮れない。

宝玉を使うと世界樹が復活した。死に絶えた樹体ではない新たな息吹だ。

昔話をする村長が言っていた動物たちも復活した。

これから、人間たちが完全に入ってこられないように結界を張りなおさないと・・・。

これ以降、世界樹が汚されぬために。




ゴードン・ヴィラッギの物語


先王は人間と手を組んだ。貴重な鉱石を使用した武器を奪われたのだ。

儂は宰相になる前の話だったが、先代の宰相から話を聞いている。

ラインハルト・フォン・アルマイン、300年前に平和をもたらせた賢王と呼ばれているが、実際はドワーフを下に見たくず野郎だった。

酒が入る。酒が入ると、ドワーフは我慢をした。

水で薄めたエールばかり送られてくる。

我々ドワーフは我慢できぬ。だから、私は力を欲した。

貴重な鉱石が掘れる場所。無限に良質な酒が飲める場所を・・・。

今の王は屈辱など知らぬ。薄い酒を旨く飲める才能があるからだ。

儂は宰相を捨てた。代わりに古株のドワーフを味方につけた。

酒の力は偉大じゃ・・・。酒の泉は汚さぬように外で鉱石を精錬するのじゃぞ。


コレがアダマンタイト鉱か・・・素晴らしい・・・。




ニーの物語


生まれつき片翼がなかった私は同じハーピーからいじめを受けてた。

全員ではないけど20人ほどはいたはず・・・。

空飛べないんだ・・・。私って要るのかなって思いながら空を眺めてた。いつものように・・・。

そしたら人間のおじさんが宝石のようなのを渡してきた。

そしたら、空にいた。

飛んでないけど空にいた。知らない果物、食べ物いっぱい。

私が飛べるように鳥さんを思い浮かべたらいっぱい出てきた。

私も飛べるように鳥さんに背負ってもらって飛んだ。

気持ちよかった。みんな夢中になるのわかった。

そしたら、隣のお姉さんが私のもとに来た。いじめに来たんだと思ったら鳥さんに食べられてた。

私に意地悪した人全部食べられてた。

村長にありがとうって、果物いっぱいあげた。喜んでた。

おなか一杯、今幸せ!


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