漫才 歯医者
漫才
2人 どうも、〇〇(コンビ名)です よろしくお願いします
ツ いや実は僕ね、最近歯が痛くて
歯医者に行かなきゃな、て思ってるんですよ
ボ だ、だ、大丈夫か!?
俺の事は気にしないで良いから ちょっと横になるか?
ツ 歯が痛い人 寝かせる事ある?!
しかも漫才の冒頭から横になる人いないでしょ?
ボ テッテレ〜♪(ドッキリ大成功のプラカードを掲げるように)
ツ いやどれがなんのドッキリなんだよ!
ボ ちょっとお前落ち着け!
そんな事より歯医者の話はどうなった?
ツ お前が話の腰を折ってきたんだよ!
まったく・・・
まあ、だからね「歯医者に行かなきゃ」て話なんですが
歯医者ってなんか怖いじゃないですか?
ボ 歯医者の何が怖いんだ?
ツ ちょっと普通の医者と違うじゃないですか?
まず、あのイス 何?あれ 改造手術でもされるの?みたいなやつ
後ろに倒されてライトをピカって当てられて
ボ ああ、デンタルチェアーね
ツ それで「口を開けてください」なんて言われて
あの鏡みたいのが付いてる棒と
細長くて先が曲がったキリみたいなやつで口の中を見られるわけですよ
ボ デンタルミラーと探針だな
ツ それで「やっぱり虫歯があるから治療しましょう」なんて話になっちゃって
ボ その前にレントゲンを撮らないとな
ツ さっきからうるせーな!
なんでレントゲン撮らなきゃいけないんだよ!
ボ てめぇレントゲン撮らなねぇと目視できない虫歯に気が付かねぇだろが!
ぶっとばすぞ!
ツ ヤンキー歯医者!
ただでさえ嫌なのに行く気失せるわ!
あと何だ「デンタルミラー」と「デンタルチェアー」て!
「探針」にもデンタル付けてやれや!
ボ ごめん 名前付けたの俺じゃないけど、そこは本当ごめん
言っとくから、誰かしらに「付けとけよゴラァ!」て言っとくから
ツ 突然言われた人が可哀想だからやめてもらえる?!
その流れだと全然関係ない人に言いそうだし
ボ お前が土下座してまで頼むなんて初めてだな
ツ ずっと横に立ってんの!
ちょっと普通に話聞いてもらえる?
ボ お前が土下座(「どげ」くらいでツは話し始める)
ツ あの歯を削るのなんて音からしてイヤじゃないですか!
キュイーンて!なに?あの拷問器具
ボ な~!あの音嫌だよな~! ・・・エアタービン(小声)
ツ あの音もイヤなのに、終わったと思って油断してたら
水とか風をシュッ!と吹きかけられるのが意外にしみて痛いんですよ
あれ何なんですかね
ボ そうそう、あれは驚くよな~! ・・・スリーウェイシリンジ(小声)
ツ まあ、そうやって痛いってイメージがあるから
限界まで歯医者に行くのをためらっちゃうんですよね
ボ プルったらどうするんだよ!
ツ 俺の小さな疑問に小声で答えるのやめてもらえる?!
何ださっきから「エアタービン」とか「スリーウェイなんとか」とか
ボ スリーウェイシリンジ、な!
ツ 覚える気ねーわ!
あと何だ「プルったら」て
ボ え!?
お前、歯髄炎の事を「プル」て言わない派か?(意外そうな顔をして)
ツ 言わない派どころか両方 初めて聞いた言葉だわ!
ボ お前・・・もしプルったら、神経をとる事にもなりかねないんだぞ?
ツ 怖い!怖い!
「歯医者行きたくない」て言ってる人に「神経とる」とか言うなって!
ボ どうだ?歯医者行きたくなっただろ?
ツ むしろ行きたく無くなったわ!
ボ じゃあ俺が歯医者やるから、お前はマルコポーロやって
ツ おお?! どうした どうした!?
もう終わるところなのに、突然の漫才コントはじめて
ボ このままだと漫才コント入らないまま終わるな、と思ったから
ツ いや「漫才コントやらなきゃいけない」なんて決まりないからね!
もういいよ!ありがと (ボ、「ありがとうございました」にカブせるように)
ボ 急なマルコポーロは違ったかな?
ツ シメは守れ!
おわり