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俺のすべらない話  作者: 弓 ゆみ太
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奇跡の遅刻

小噺を一つ


俺が遅刻をかました時の話をするよ


あれは新卒2年目か、3年目の頃だったな


その頃俺は営業やってたんだよ


で、俺がいた支店は朝会っていうのがあって


7時半くらいから始まるんだ、早いだろ


その上時間外のサービス残業ってんだからタチが悪い


でも、行かないと吊るし上げられるから、行かないと実質遅刻なんだよ


そして、夜もサービス残業込みで8時くらいまで毎日仕事してたんだよ


昼飯もろくに食えずに、約12時間ヘトヘトになるまで毎日働いてたんだ


そうしたら当然睡眠不足にもなるし、土日はほとんど寝て過ぎていったな


で、ある日のこと、その日はいつもの目覚ましじゃなくて


電話が鳴っていることに気付いて目が覚めたんだ


どうしても疲れが溜まっていて起きられなかったんだな


断っておくが俺は真面目だったから、


それまで遅刻なんて一回もしたことなかった



で、直ぐに時計を見ると、時刻は7時半過ぎ


正直終わった、と思ったね


泣きそうになりながら電話に出たさ


そしたら、てっきり上司からの呼び出しと思いきや、


同期の同じ支店の奴からの電話だったのよ、中村林って変な名前の奴


で、開口一番こんなこと言ってきたの


「お前、今どこ?


どうやって行こうとしてる?」


???


寝ぼけてる頭ってことを差し引いたとしても、


正直全く意味が分からなかった


「え、あ、うん。まぁなんとかするよ」


だから俺は適当に相槌うったんだ


すると中村林がこう続けたんだ


「電車って止まってるルート以外に方法ある?


それかタクシー使う?」



……


キタ!


奇跡起きた!!


「俺は動くまで待つつもりだから、もう少し待つよ


支店には俺の事も一緒に言っといてくれ!」


一瞬で状況を理解して、頭フル回転させて答えたさ


俺が寝坊したってバレないようにね



こうしてなんとか怒られずに事なきを得たけど、


たまたま初めて寝坊した日に電車止まるなんて、そんなことあるぅ


俺、前世でどれだけ善行つんでんだよ

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