バーコードバトラー
小噺を一つ
バーコードバトラーの話をするよ
バーコードバトラーって知ってるかな?
30年前くらいに流行したエポック社だかどっかから出てる
その名の通りバーコードを使って戦うゲーム機なんだよ
俺はこれをクリスマスプレゼントで買ってもらって
兄貴と一緒に遊びまくってたんだよ
ちなみに、ファミコンとかゲームボーイ程じゃないにしろ
俺の周りの子けっこう持ってる子いる、くらいには流行ってたな
で、どんなゲームかというと、バーコードをレジでクレジットカード
通す時みたいにシュッって切ると、読み取ってモンスターが召喚されて
それでお互いに闘う、みたいな感じの画期的なゲームでさ
バーコードを切り取って使うんだ
戦士タイプとか、魔法使いタイプとかHPとかMPとか
色々なパラメーターがあって、結構奥が深いのよ
中にはハンターハンターの特質系みたいな属性のむっちゃ強いやつとか
もいてさ、集めたりするのに結構夢中になってたなぁ
バーコードを集めて、宝箱とかに入れてうっとりしてるんだぜ
クレージーだろ?
でも、当時はそんなこと分からないくらいに夢中になってたんだ
で、ある時攻略本を読んだのか、自分たちで発見したのか忘れたけど
バーコードをゲーム機通さずに、見ただけで
何タイプでHPどれくらいで、どれくらい強いかっていうのが
分かる方法を身につけただよ
そしたらもう、周りからはヒーロー扱いだよね
これは?これは?って引っ張りダコになってたよ
で、そんな能力を身につけるとどういうことが起きるかというと
スーパーに行った時に、バーコードを見て、
「お母さん、これ強いから買って」
って食べたくもないお菓子を買ってもらったり
コレクションしたくて、訳分からんお菓子ばっかり買ったり
するようになってったんだ
で、そんな時、最強のモンスターを探そうとして
ありとあらゆる物のバーコード見ていって
遂にめちゃくちゃ最強のモンスターをみつけだしたんだよ
何のバーコードだったと思う?
当ててみそ
正解は国語の教科書のバーコード
小学生の時って教科書は神聖な物で
特に大事に扱いなさい、って風潮があるよね
だから俺は物すごく葛藤したんだよ
だけど、どうしても兄貴の鼻を明かしたくて、断腸の思いで
教科書のバーコードを切り取ったんだよね
結果は勝ったけど、代償として先生と親にドチャクソ怒られた
あの時の国語の教科書モンスターがクタクタになって
読み取れなくなった時は悲しかったなぁ
あんな面白いおもちゃなかったぜ
はーぁ、またバーコードバトラー復活して発売しないかなぁ




