俺の滑った話③
小噺を一つ
前回の続き
なんとかかんとか滑り方も覚え、リフトで山頂に着いた三人
意外なことに滑り下りるのは特にトラブルなかったんだよね
軽く道を外れて遭難しかけたり、バッキバキに転んだけど
で、滑り降りた辺りでちょうどお昼って時間になったんで、
飯でも食おうかって言って、大衆食堂みたいなとこに食いに行ったんだよ
昼飯時間まっただ中だったから激混みしててさ
1時間くらい待ってやっと食券買えて食べれたんだけど
これがまたマズイのなんの
基本食えればなんでもOKって言う逆食通の俺がマズイっていうんだから
マジでまずかったよ
俺、チャーハンを頼んだんだけど、お米が水分含んでモッチモチでさ
餅でチャーハン作ったんじゃないかってレベル
800円で買ったんだ(今でも覚えてる逆コスパNo1)
80円で売ってても食わんわ、って言いながら悔し涙流して口に放りこんだんだ
後から知ったんだけど、スキー場は食事場が少なくてマズイのが常識らしいのよ
俺に教えてくれた友人いわく『スキー場ではカレー以外食うな』とのこと
もし行くことがあれば頭のどっかに置いておいて欲しい
で、午後からも滑って夜は宿でマクラ投げとかして遊んだな
基本普通の宿だったんだけど、一つだけ変なところがあってさ
お菓子の持ち込みについてやたら厳しいのよ
『お菓子の持ち込みは一つにつき100円頂きます(1欠片でも不可)』
こんな張り紙がいたる所にあったのを覚えてるな
俺らそれみてポテトチップス隠し持ってたから
ばれたら100欠片くらいあるから1万円払わないかんな
っていいながら隠れて食ってたな
あれ、バレなくてマジで良かったよ
で、次の日の朝、俺は一番に起きて帰る準備をしてたんだよ
昨日の筋肉痛とこけた箇所の痛みでヒ―ヒ―言いながら、
バスでもう一回寝ようとか考えて用意してたんだ
そしたら、ニッシーと街角屋が起きてきて不思議なことをいうんだ
ニッシー「おい、何してんだ?」
俺「は、今起きて今から帰る用意をしてるに決まってるじゃん」
街角屋「何言ってんだよ帰るのは今日の夕方だぜ」
俺「は、え??」
街角屋「スノボーってのは着いた日の次の日の朝も
一滑りして帰るのが常識なんだぜ」
俺「……聞いてないよー!!」
そう、俺は街角屋にスケジュールを任せっぱなしにしていて知らなかったのだ
しかも、昨日の滑りで筋肉痛+怪我、
さらにもう一回滑ったら汗だくになるのも、もうコリゴリだったんだよ
一言で言うともうスノボーはお腹いっぱいになってたんだよ
だから、俺はしっかり考えてこう結論を出した
「俺、ゲーセンでゲームして時間つぶすわ」
そうして俺はその日一日誰もいないゲーセンでゲームをして
一回も滑らずに帰ったんだ
昼にくそマズイチャーハンをもいっかい食べてさ
それで、帰りはニッシーの「尾骨いてぇー」って聞きながら帰った
それ以来俺は十数年スノボーには行ってないんだよ
って話




