俺の滑った話②
小噺を一つ
前回の続き
くそダセェウエアとボードを宿屋でレンタルした俺、ニッシー、街角屋の3人
はウェアに着替えて、ボードを手に宿屋の前の坂道前で、いざ雪原へと
ボードを漕ぎだそうとしていたのだった
俺「さぁ、じゃあ滑ろうか。俺初めてだからニッシー滑り方教えてくれ」
ニッシー「えっ?俺、俺も初めてだぜ。街角屋が色々手配してくれてくわしいだろ?
街角屋、レクチャー頼むわ」
街角屋「はぁ?俺だって滑ったこと無いよ。ニッシーが行こうって言ったから
てっきり経験者だと思って信じてたんだぜ」
……全員素人
しょっぱなからやベー状況キタ
三人「……」
喧嘩しても仕方ないってんで、3人で話合って、周りの人の滑り方見ながら
見よう見まねで滑ることにしたんだ
宿屋の前の小さい子向けの滑り台よりも傾斜の小さい斜面で三人並んで
「おい、こうやったら滑れるぞ」とか
「こうやってブレーキかけたらいいぞ」とか
「先に言ってくれな、止まれんく木に激突したやねーか」とか
わいわいやりながら少しずつスキルをあげて言ったんだよ
で、じゃあ上に上がって本格的に滑ってみようってんで
リフトに乗って山頂の方から滑ることにしたんだよね
だけど、そもそもリフトってもんに乗ったことが無いもんだから勝手が分からない
ニッシーはスキーをしたことがあったみたいで、リフトの乗り方は知ってるみたいで
じゃあ聞きながら乗ろうと思って、俺とニッシーで乗ることにしたんだよね
街角屋は悪いけどそれを見て勉強して一人で乗ってもらうことにした
で、ニッシーに乗り方を聞いたんだけどいわく
「リズムゲーと同じだから、来ると思うちょっと前のタイミングで座り込むんだよ」
とのこと。
リフト乗ったことある人なら分かると思うけど、この説明全然違うよね
本当は、『リフトが膝に当たったタイミングで腰を落として乗る』
ってのが正解なんだよ
それをこの土壇場でニッシーの野郎騙しやがってさ
それを信じた俺は、よーしやってやるって、リズム感ねーのに
勝手にやる気になってたんだよ
で、リフトの人が合図して乗る位置に二人で並んだ
緊張の瞬間
3,2,1
座るタイミングを計る
よし!今だ!!
俺は勢いをつけてしゃがみ込んだ
リフトが来る一瞬手前でね
空を切る俺の腰
俺の体は後ろに倒れ込む
更に運の悪いことにリフトが手前にきてたから
倒れ込む俺の頭は思いっきりリフトに激突してた
「……いって―!」
悶える俺
隣で直立しながら笑い続けるニッシー
「お客さん、ちゃんと乗って下さい」
俺を起こしながら、半ば呆れた様子でお願いしてくる係員
リフトを完全に結構な時間止めてしまったから、周りの視線も痛かった
顔を真っ赤にしながら止まったリフトに乗る
怒りよりも恥ずかしさで頭真っ白になったね
そんなこんなで、リフトに乗って山頂に着いた俺は
降りる時は何とかリフトを止めることなくできほっとしたのだった
次回に続く




