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俺のすべらない話  作者: 弓 ゆみ太
25/117

かなりやばい詐欺

小噺を一つ


俺がかなりやばい詐欺にあいかけた話をするよ


あれは、俺が大学1年になりたての頃のこと


その頃俺は大学生特有の大人になったんだぜアピールをしながら


悠々と名古屋駅を歩いてんたんだ


多分大学生やったことある人なら分かると思うんだけど


大学生なりたての頃って、俺はもう高校生じゃないんだ


なんでも出来るんだっていう根拠の無い自信に溢れてるものなんだよ


まぁ、有体に一言で言うとイキってたんだな


で、その日もイキりながら名古屋駅を『生活倉庫』っていう


今はもうないんだけど、イキってる奴が行きそうな服屋に向かってたんだよ


そしたら、地下鉄を降りて時計台の前辺りを歩いてたところで


ふいに声を掛けられたんだ


「ちょっとすみません」


振り返るとそこにはチャラそうな、いかにもホスティ(ホスト風)な奴がいたんだよ


俺「……何ですか?」


ホスティ「ちょっと良いものがあるんで話だけでも聞いてみないかと思ってさ」


今だったらこの時点であからさまに詐欺だって分かるから、聞く必要もなく


無視して立ち去るんだけど、いかんせんこの頃無知な上に自信だけはあるもんだから


ちょっと聞いてみるかって聞いてしまったんだな


俺「どういう話ですか?」


ホスティ「実はすごく使える割引カードを紹介しててさ」


俺「??何の割引カードですか?」


ホスティ「何でも。ほとんどの店で使える見せるだけで


20%オフになるカードなんだよ。まぁさすがにコンビニとかスーパーは


使えないけどね」


!?


何それ


そんな魔法のようなカードあんの?


もしあるんだったらマジで欲しい!


ってなるじゃん


今だったら無いって分かり切ってるから、断れるけど


その頃は無知すぎたから、ちょっと怪しみながらも食いついちゃったんだよ


俺「えっ?それってどうゆうことですか?


例えばこの高島屋とかでも使えるってことですか?」


ホスティ「もちろんもちろん。高島屋ならほぼ全店で使えるよ」


うそつけ!って今なら言えるけど、この頃は信じちゃったんだな


俺「じゃあ服屋とかも使えるんですか?」


ホスティ「もちろん。大体どの服屋でも使えるよ。


お兄さんオシャレだから、是非買いだよ買い」


俺は褒められた高揚感とカードの無敵感に夢中になってたんだ


俺「え、ちなみにいくらですか?」


ホスティ「いつもは1万円なんだけど、今日は期間限定セールで5000円なんだよ


買いでしょ」


俺「う、買い……」


買いますって言いかけて、最後の期間限定ってところにひっかかったんだな


だって、そんな魔法のようなカードが割引になるとは思えないからさ


俺「本当に20%オフで使えるんですか?」


ホスティ「もちろん、買ったらすぐにでも使えるよ」


俺「じゃあ今から生活倉庫に行くんで使ってみていいですか?」


ホスティ「いいですよ。じゃあ買いってことで、5000円ね」


俺「いや、そうじゃなくて、一緒に行ってもらって、本当に使えたら買います」


ホスティ「……」


ここで、俺の会心のスーパープレイがさく裂


もしここでこう言ってなかったら多分詐欺に引っ掛かってたね


ホスティ「いいよ。いいんだけど、ちょっと持ち場があって離れる連絡がいるから


少し待っててね」


そういってホスティは焦りながらどこかへ行ってしまったんだ


そして、5分経ってもホスティは戻ってこなかったから、詐欺だと思って


俺は生活倉庫へ向かったんだよ



このエピソード今考えてみてもかなりやばい詐欺だなって思うね


だって、もし俺が信じてカード買ってたとしたら


俺、大見栄きって生活倉庫で「20%オフお願いします」って


訳の分からんカード掲げてただろうからさ


どうしてすぐにバレるような嘘つくかな


もしかして、あのホスティ未来から来た人で


現実を改変する魔法のカードだったんかな

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