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俺のすべらない話  作者: 弓 ゆみ太
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ケミストリーの話

小噺を一つ


今日はケミストリーの話


昔合コンとかで話したら結構ウケが良かったから是非合コンで使ってくれ


ちなみに歌手の『ケミストリー』を知ってること前提の話なので


知らん人はググって来てから読んでくれ


では行きます



俺が神奈川県に住んでた時の話


俺、新卒から少しした頃、異動があって神奈川県で働くことになったんだよ


で、それに際して、おじさんが持ってた3LDKのマンションを


格安の値段で貸してもらって


ちょっと遠いところから電車で通ってたんだよ


で、その通勤とか営業とかでよく使ってたのが相模鉄道(通称相鉄)


これが田舎路線で2,3輌編成で無人駅とかあったりして


それまで都会で暮らしてた俺には結構衝撃的だったんだよ


で、ある時営業回りしてた時に3輌編成の電車の真ん中の号車に乗ったのよ


真ん中より少し後ろよりの座席だったと思う


で、暇だったからボケーっと周りを見てたのね


そしたらなんと右の車両からわざわざ歩いて俺の車両に移ってくる奴がいたのよ


え、って疑問に思いながらもチラッと顔を見たらさ


そいつ『ケミストリー』の堂珍みたいな顔で、唇とんがらせながら


ポケットに両手つっこんで思いっきりふんぞり返りながらユラユラ歩いてんのよ


明らかにDQN


こりゃアカンってすぐに目を逸らして反対の方角を見たのよ


したら、これまた反対の車両からわざわざ移ってくる奴がいたんだ


そいつもまた『ケミストリー』の川畑みたいなイカチ―顔して


肩をいからせながらノッシノッシって歩いてくんのね


たまたま立ってたその辺の高校生を軽くふっ飛ばしながら


!?って思ったね


右から堂珍がユラユラ、左から川畑がノッシノッシ


もしかしたらこれ、このまま行ったら二人鉢合わせするんじゃないかって


そしたら何かとんでもない化学反応が起って、とんでもないことが起るんじゃないか


って、そう思いだしたらちょっとワクワクしちゃってさ


たまたま、その鉢合わせしそうな地点が俺の3つ左隣の席の前くらいの通路


だったんだよ


だから俺内心期待しながらさ、バレないようにそいつらのことチラチラ見てたんだよ


堂珍が俺の前を通過して、もう少しでバッティングポイント


さぁ鉢合わせ


来い!!って思った瞬間とんでもないことが起ったんだよ


なんとその二人が向かい合った瞬間に無言で二人とも示し合わせたように


進行方向に90度向きを変えて、磁石みたいに反発したように


二人して倒れ込むように向かい合う座席に二人して座りあったんだよ


俺は息を飲んだね


そして続きを待った


そしたら堂珍が先に口を開いたんだ


「よう○○!久しぶり!!」ってね


!!!!!????


知り合いやったんかーい


盛大に心の中でツッコミながら俺苦笑い


まぁ、普通に考えてみれば地元のDQN同士つるむわな


類は友を呼ぶって言うし


てか、友達なら一緒に乗ってこいや


紛らわしすぎるわ



半端な夢の一欠片を握りしめて、俺は電車を降りたよ

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