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俺のすべらない話  作者: 弓 ゆみ太
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クサ男(くさお)①

小噺を一つ




大学の時にバイト先の先輩に聞いた話。




先輩の通っていた高校には『クサくさお』呼ばれてたやつがいたんだって。




いじめられてたかどうかは知らんが、とにかく臭かったって先輩言ってたよ。




そいつどうやら、お風呂が嫌いとかいうレベルの話じゃなくて




お風呂に入るっていう概念自体が無い奴だったらしい。




何でそんなことが分かるのかっていうと、ほら、あるじゃん、




高校最大のイベント『修学旅行』が。




先輩とその友達数人は観光そっちのけで、




朝から集団浴場に興味深々だったんだって。




「クサ男どうやって風呂入んだろう?」ってさ。




で、いざ入浴って段になって、クサ男見てたら、とにかく挙動不審の一言。




キョロキョロ回りを見ながら、見よう見まねで服を脱いで渡されたタオルを持って




ただただ佇んでたらしい。




見かねた先輩たちが「クサ男早く入れよ」って促すとしぶしぶ浴場に行くって感じ。




ここまで聞いて俺、先輩たちひどいなーって思ってたんだけど




先輩いわく、「それ以上の悪臭を日々嗅がされてたから、こっちが被害者。




あれは公害レベル」ってことらしいので許してやって欲しい。




で、浴場に入ったクサ男は、やっぱりキョロキョロして佇んでたらしいんだけど、




しばらくして、周りの見よう見まねでタオルをおもむろに濡らして




ヌンチャクみたいに肩と腰を1,2回ペチペチ叩いて風呂の中に入ろうとしたらしい。




これには先輩たち全員「オイオイ」ってダチョウ倶楽部ばりに突っ込もうとした。




だけど、一番に止めに入ったのは監視員の担任の先生だったらしい。




多分先輩たち以上に、クサ男の入浴方法に気を配ってたんだろうね。




で、その先生が何をしたかというと、洗い場のところにクサ男を引っ張ってって




「いいか○○(クサ男の本名)タオルってのはこう使うんだ!」




って言いながら、思いっきりタオル泡立てて熱血指導。




先輩たち全員からスタンディングオベーションが贈られたらしい。




修学旅行ってそういうこと学ぶ旅行じゃねー!!

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