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俺のすべらない話  作者: 弓 ゆみ太
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娘の話③(キキュー)

小噺を一つ


今回もみんな大好き娘の話


これまでに娘2が物に対する執着がすごい、という話はしてきたと思う


それは実はすごく小さい頃からあったんだよ


赤ちゃんの頃は言葉しゃべれないもんだから


余計に大泣きしたりして手がつけられなかった


で、ある時コップにシールを貼ろうって話になったんだ


娘2が物に対する執着がすごいので、子供グッズは全て2つずつ同じ物で揃えてたんだけど、


それだと、コップや歯ブラシなどの区別した方がいいものが見分けられない


だから、そういった物は見分けるためにシールを貼ることにしてたんだな


で、妻が娘1からシールを選ばせたもんだから、これもまた、娘1は娘1でオリジナリティが強いというか、


よく、いっぱいあるのに1個しかないものを選んだりするのよ


その時も1個しかないクマさんのシールを選んで貼ってご満悦な顔をしていた


それを娘2が隣で見ていたもんだから、「私もそのクマのシールがいい」と言えないながらも、顔と涙でアピール


妻もいっぱいあるシールの中で、1個しかないシールを選ぶとは思わなかったんだろうね、焦った様子で、その中で一番かわいいっぽい『気球』のシールをバッと取って


泣いている娘2に見せながら


「娘2ちゃん、ほら、気球だよー、キキュー!」


って一生懸命気球のシールで宥めようとしてんのね


で、結局娘2もそれを見て、まぁかわいいからいいか、みたいな感じで泣き止んだのね


めでたし、めでたし


だけど、一言いいたい


「気球は別にかわいくないと思うぞ、妻よ」

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