第四幕 魔女
「カナリア・・・幸せか?」
「えぇ幸せよ・・・」
私が今までで最も愛した人・・・クロウド・ディ・マスター・・・魔法使いの中でも最も優れた才能を持ち・・・私の魔法を好きだと言ってくれた唯一の人・・・
マスターの名前を持つ彼は数多の人から慕われていた・・・
私も慕っていた人の一人・・・
最初の出会いはほんのちょっとしたことだった・・・
私が魔法の勉強に励んでいる時・・・たまたま隣に座ったのが彼だった・・・ただそれだけだった・・・
その時に何かあった訳でもない・・・その時は会話もしていなければ目も合わせていなかった。
だけど彼は私の名前・・・カナリア・グレビレッジという名前を覚えていてくれた・・・
ある日のこと・・・
魔法使いを育成する場所で魔力試験が行われた。
その時私の魔力順位が二位だったのだ・・・
一位は当然の如く彼・・・クロウドだった・・・
その時だった二位だった私に話掛けて来たのだった・・・
「前隣で勉強したよね?」
「え・・・あっはい・・・」
「本当に君は才能のある人なのかも・・・」
「え?」
「よかったらこれからも僕と一緒に勉強しない?」
その言葉を聞いた時、私は嬉しかった。
憧れの人とこれから勉強が出来るんだ・・・
それからは勉強の時間が楽しみで仕方なかった・・・
そんな時間も終わりが告げる日が来るのだ・・・
育成所を卒業することになった。
卒業の頃には私はクロウドと同じ位の魔力になっていた。
「本当にカナリアは凄いよ・・・」
「ありがとう・・・これもクロウドのおかげよ・・・」
「カナリア・・・これからも僕と一緒に魔法研究をしないか?」
「え?」
「迷惑かな・・・?」
「いいえ・・・とても嬉しい!!」
それからクロウドと私は一緒に暮らしながら魔法研究することになった。
とても幸せな時間だった・・・
幸せな時間はあっという間に過ぎて行き二年程経った日・・・彼と私の間に子供もでき本当に幸せだった・・・けど最悪な出来事が起きてしまう・・・
それは国を統べているアーサー王が魔力を暴走させているという話だった。
その影響は瞬く間に広がった。
草木や森は枯れ海は干上がっていた・・・
明らかに高度な魔法だった。
その時クロウドは真っ先に影響を止めに行った。
私は必死に止めたけどクロウドは行ってしまった。
「大丈夫だ・・・カナリアと子供を置いて先に居なくならないから・・・」
「クロウド・・・」
「だからお前は子供を守っててくれ・・・」
「分かったわ・・・約束ね・・・」
その後・・・アーサー王の暴走は止まった・・・
けどその代わりに・・・クロウドは戻っては来なかった。
クロウドが居なくなってから長いこと家の外へと出なかった・・・ただ子供と二人で家の中にいた。
まだ子供は赤ん坊で物心付く前に父が居なくなってしまった・・・クロウド・・・
ある日の朝・・・
外が騒がしかったのだ。
何が起きてるのかと思い窓から外を見ると見覚えのある人がいた。
魔法育成所で同じランクでクロウドのことが好きだった人達だった。
しばらく窓から見ていると看板のような物を掲げた。
何かのメッセージのようだった・・・
「!?」
その言葉を読んだ時、私は悲しくなった・・・
その言葉は・・・
『お前のせいでクロウドさんは死んだんだ・・・この災厄の魔女・・・死んで詫びろ』
それから私は魔女と呼ばれるようになった・・・
その後・・・死者を蘇らせる魔法を研究したけど失敗を続け・・・子供も大きくなり・・・子供は魔女の子供だと言われイジメられ・・・この世の中に私は絶望していた。
私が魔女だから悪い・・・悪いのは私・・・
そんな思考が巡り・・・いつからか私は何もしなくなっていた・・・
そして私は眠ったわ・・・災厄の魔女として_____
因みにキャラの容姿
育成所に通ってた頃のカナリア
→ストレートロングヘア
クロウドと同居した頃のカナリア
→ポニーテール
クロウド
→金髪で少し弱々しいイケメン
クロウド行方不明後のカナリア
→ストレートロングヘアで黒いローブを着る。