第三幕 分身に与えられたモノ
アンジュは凄く深刻な顔をしていた。
そういえば横に真っ二つにされた家はいつの間にか戻っていました。
よかったです・・・いや本当に・・・
割とガチで冬になると雪降るし今の時期は雨が降るから・・・考えただけでも嫌になる〜
って!!そんなことよりアンジュから色々と話を聞かないと・・・
「ねぇアンジュ・・・分身にも色々とあるんでしょ?」
「えぇ・・・私達はいわゆる前世のあなた達よ・・・」
「前世?」
前世ってあの今の自分が産まれる前の自分ていうことだよね・・・
「前世か~そうなんだ〜って!!前世と今の私って凄い性格違うよね!!」
「まぁ性格も違うしそもそも頭の作りも違うんじゃない?」
「なっ!!それってどういう意味で言ってるの!?」
「さぁ〜ね〜」
「誤魔化したー!!もぉー夏奈からも何か言ってよ〜」
因みにあの戦闘のあと私の部屋にみんなで集合した訳で・・・
「杏雛は頭が良いし運動神経も良いから憧れの存在だよ」
「なんか励まされた!?」
「夏奈は本当に杏雛さんのことを憧れの存在だと思っていますよ」
「なんか追加でフォローされた!!」
「ふふっ馬鹿みたい・・・さっきまで戦ってたのに・・・」
「昨日の敵は今日の友って良く言うじゃん」
「一日も経って無いんだけど?」
全くその通り・・・でも意味的には間違えてないよね?間違えてないということで・・・
「んでアンジュ達はその前世で何か色々あったということだよね」
「まぁ見てもらったら分かると思うけど私達は魔法を使ったり剣での戦闘に慣れてるわ・・・」
「確かに・・・」
「因みに私はアンジュとは違く魔法陣を描いてそこから強力な魔力を放出して戦うタイプです」
カナリアさんはローブを着てるから魔法使いなのかと思ったら本当に魔法使いなんだ・・・
綺麗な黒髪と黒いローブ・・・夏奈に似てるから凄く綺麗・・・
「カナリアさんって綺麗で美人で・・・まるで・・・ま・・・」
言い掛けたところでアンジュに引っ張られ耳元で話す。
「馬鹿!!カナリアに魔女って言ったら駄目よ!!」
「ふぇ?何で?」
「だから前世で色々あったって言ったでしょ!!」
「あぁ~なるほど・・・」
何となく分かったような気がする・・・
前世では魔女って言葉は禁忌に近かったのかも・・・
「ま・・・?」
カナリアさんの頭の上にハテナが浮かんでる・・・ヤバイ気づかれるのは時間の問題かも・・・
「ま・・・ま・・・マリアみたいですね!!」
「マリアって黒髪でしたっけ?」
「ふぇ!?」
「カナリア・・・髪の色じゃなくて顔がじゃない?」
「・・・そうですか・・・その理屈で行くと夏奈もマリアみたいな美人ということですね」
「え///!?」
「うん!!夏奈もカナリアさんも美人で本当に憧れの存在だよ」
「恥ずかしいよ///杏雛・・・」
あれぇーなんかおかしいぞぉー!?
「そ、それでアンジュ!!それがどうしたの!?」
「逃げたわね・・・まぁんで前世では戦闘が当たり前だった訳・・・まぁそれもそのはず・・・アーサー王の暴走があった時代ですものね」
「アーサー王・・・」
まさか昨日の金髪の男の人のこと・・・
「知ってるでしょ?あなた達・・・アーサー王伝説・・・その時代から飛ばされて来たのが私達・・・」
「アーサー王って・・・ねぇ杏雛・・・昨日の・・・」
「うんアンジュ・・・昨日アーサーという名前の金髪の男の人に会ったんだけど・・・」
「え!?アーサー王に会った!?」
アンジュの驚き方が尋常じゃない・・・
カナリアさんも驚いてる・・・
「何でアーサー王がこの時代に・・・まさか・・・タイムトラベル・・・」
「不老不死になった挙句過去や未来に行き来出来るようになった?」
「カナリア・・・この話は後でゆっくりしましょ・・・今はこっちの説明が先ね・・・長くなりそうだし・・・」
「そうね・・・」
正直全く訳がわからないんだけどー!!
「コホンっということで・・・」
凄いわざとらしい咳払いしてるよ・・・
「私達の過去のことね・・・カナリアは話せる?」
「大丈夫です・・・私と変わりない人とその友達ですし・・・」
「じゃあ前世で何が起きたか話すわよ・・・この前世で起きたことが私達分身に与えられたモノだから・・・」
次回はカナリアの過去編へ