第二幕 愛され聖戦 後編
話はアンジュ達の方へ____
「いきなり攻撃してきて何のつもり?」
「不意打ちしてめんどうな戦闘を省いた方が楽じゃありませんか・・・それにあなたは尚更です・・・」
「・・・そんな清純そうな顔してやることは腹黒いのね・・・」
「そうね・・・そうかもしれないわね・・・」
会話が終わると一瞬にして戦闘が始まる。
空中での戦いだが夏奈の分身の方は特殊な魔法によって空中に留まれているが私の方は空中に留まれず家の屋根から飛び彼女へ攻撃しなければいけない・・・
「ったく・・・めんどうなのはあなたの方じゃない・・・降りて来たら?」
「あなたと真っ当に勝負したら勝ち目無いもの・・・」
「ちっ・・・」
「そんなに言うなら飛んだらどう?」
「生憎そんな力無いのよ・・・」
「あら?そう・・・名前からして翼があるのかと思ったのだけど・・・」
「・・・」
「あらまぁ怒ったのかしら」
私は前よりも強い力で飛び攻撃を仕掛ける。
しかし空中戦では自由が効かない・・・
軽い攻撃はくらってしまう・・・
「くっ・・・」
「どうしたのかしら?アーク・バビロンの名前はその程度?」
「あなた本当にイラつかせるわね・・・」
両手に持っていた剣の柄頭をくっつける。
すると二本の剣が合体し弓になる。
そしてもう一本剣を出し弓で放つ。
「空中戦が出来ないなら下から撃てば良いのよ!!」
「ふふ・・・当たらなければ意味無いわ・・・」
「当たるわよ・・・」
「随分と自信があるのね・・・なっ!?」
放った剣は追尾していた。
「避け切ってみなさいよ・・・魔女・・・」
「くっ!!」
「やめて!!」
「!?」
杏雛の叫び声が聞こえた。
「やめなさい・・・カナリア・・・」
「なっ・・・」
本体の命令は聞かなければいけない・・・
それが分身に与えられた使命・・・
「分かったわよ・・・やめるわよ」
出来ればこの魔女をここで倒して起きたかったけどまさか・・・本体同士が仲の良い友達だなんて・・・分身は仲良くなれそうに無いけど・・・
「カナリア・・・何であんなことしたの・・・」
「夏奈・・・違うのよ・・・私はあなたのために・・・」
「私は望んで無かった」
「!?」
「・・・」
「また・・・また私は失敗してしまったの!?」
「・・・カナリア・・・今度からはしないでね」
「・・・私を捨てないんですか?」
「何で捨てるの?あなたは私・・・私はあなたなんだから・・・」
「ねぇアンジュ・・・」
小声で杏雛が聞いてくる。
「カナリアって人・・・何か過去にあったの?」
「あぁ・・・そうね・・・その事についても説明しないといけないわね・・・」
私達分身についても詳しく説明しないと・・・本体も混乱するわよね・・・
次回は説明回デスネ・・・/(^o^)\