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第十四幕 乱入者

「何で・・・」

ちょっとした昼休み・・・

エイスさんに話を聞くことにした・・・

「何でって私が学校に来たら駄目なの?」

「いや・・・その・・・」

「別にあなた達を殺しやすいからってだけじゃないのよ・・・」

何か他の目的があってここに・・・

「まぁあなた達の近くに居ればいずれかは現れそうだからしばらくは休戦ね」

「一つだけ約束して欲しいことがあるんだけど・・・」

「ん?大丈夫よあなた達を殺したりなんかしないわ」

「そうじゃなくて・・・・」


____「何であなたがいるのよ」

「あぁ〜そういうことね・・・ねぇアークバビロン・・・別にあなたを殺しに来たんじゃないの」

今は丁度五限目が始まった頃・・・

私は杏雛と入れ替わると何故かこのエイスというやつがいた・・・杏雛からは話は聞いてたが・・・・

「何が目的なのよ」

「最近ここら辺でアーサー王が出てくるの知ってる?」

「えぇ・・・杏雛達も一度会ってるみたいだし・・・」

「なら話は早いわ!!神に愛される聖戦の途中でまたアーサー王が神に会いに行けば中止になるでしょ?それを一緒に阻止しましょ?」

「・・・まぁ確かに神に会うための門の管理はアークバビロンの務めだからそれには乗るけど・・・勝てるの?」

「勝たなくても諦めてもらうだけで良いのよ・・・」

「簡単に諦める奴じゃ無いと思うけど?」

「だよねーそんなすぐ諦める奴じゃここまで来ないわよね・・・」

屋上の空気が一瞬揺らぐ____

今日は風が殆ど無い・・・それなのに空気が揺らいだということは___

「何時ぞやか見たことのある姿よの・・・」

「噂をすればなんとやら・・・早速お出ましのようだけど?」

「エイス・・・数分だけ時間稼げる?」

「何を企んでるかは知らないけど良いわよ・・・やってやるわ」

「戦うというのか?ただ我は挨拶をしに来てやっただけだというのに・・・自殺行為よ・・・」

そう言いながらアーサー王は左手に黄金に輝く一本の剣を持っていた。

アーサー王が何故来たのかは分からない・・・

でも邪魔になりそうな奴を殺し回ってるとしたら・・・

カナリアにも手伝ってもらわないと・・・流石に無理よ・・・

「カナリア!!」

「・・・」

「アーサー王が現れたわ・・・」

「・・・アーサー?あの?」

「ええ・・・」

カナリアは無言で立ち上がる。

「どうしたの?カナリア・・・」

「クロウドを殺したアーサー・・・クロウドを・・・」

カナリアの魔力が暴走していた。

「待って!!落ち着いてカナリア!!」

「アーサー!!」

聞く耳を持たずカナリアは飛び出してしまった。

カナリアは魔力探知で場所を探し出すつもりなのだろう・・・

アーサー王のことを凄く憎んでいる・・・

あのカナリアが暴走するなんて・・・


「なぁ?小娘・・・その程度でこの我を止めようとしているのか?」

「別に・・・本気出すまでも無いわよ・・・あなたこそその程度?」

「仕方ない・・・」

「!?」

アーサーの放った魔法の魔法陣が私の足下に現れたと思いきや動けなくなる。

「動かないネズミの駆除ほど簡単な作業は無いからな・・・消えてもらうぞ・・・まぁせいぜい1500年以上前の世界で後悔でもしていろ・・・」

「誰が後悔するのよ・・・」

「減らない口だな・・・負け犬の遠吠え・・・か・・・」

一本のエクスカリバーを投げそれが私に刺さる。

「ぐはっ・・・」

私は吐血する・・・

鉄の味が口の中に広がり気持ち悪い・・・

「さっきまでの威勢はどこへいった?ふっ・・・これだから人間というのは・・・」

「こんなんで私は死なないって・・・」

「・・・まだ抗うか・・・」

「上を見てからそのセリフをもう一度リピートしてごらん・・・」

私は地面に横たわりチラッと上を確認する。

それは見たことの無い魔法陣の大きさだった・・・

「・・・これは・・・」

「やっと来たかよ・・・」

「エイス!!」

「私は大丈夫だって・・・」

「は?何言ってんの?まずここから離れるよ!!」

「はいはい」

私はアンジュにお姫様抱っこされ運ばれる。

「エイス・・・あんたのことだから何かあるんでしょ?」

「私の槍は自分を刺すと回復する槍なんだ・・・だから自分に槍を・・・うっ」

思いっきり槍が私の腹に刺さる。

槍を抜くと体が元通りに戻っていく。

「それ本当に大丈夫なの?」

「もう大丈夫!!そんであの魔法・・・ちょっとヤバイんじゃない?」

「カナリアの魔法ね・・・あれは次元が違うにしても本体の方にも影響が出ちゃうかも・・・」

「それはヤバイじゃん・・・止めた方が良いっぽいよ?」

「・・・出来るかしら・・・」


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