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戦の華  作者:
3/8

第2章

最初に驚いたのはー夏休み明けの、始業式がたった10分で終わったということと、始業式早々、一時間目から理科ということである。


そして、井草小での第一回目の授業が(記念すべき?)、太陽の観察という境遇に理解を示しつつある頃、休み時間となったーが。


チャイムが鳴り終わった次の瞬間!


49人全員参考書を片手に、大きく3つに分かれる。


私はいつも通りの清楚な雰囲気を醸し出しつつ、突然の出来事にひどく驚いていた。

_______________________________________________

そしてーそうこうしているうちに、下校時刻となった。



「………はあ」

_________________________________




正直、自分のことってよく分からない。


ずぼらだ、と思うこともあるし、母親からはよく几帳面だと言われる。


感情が薄いと笑われることもあれば、涙もろかったりする。


辛抱強い、と感じることもあれば、せっかちだ、と指摘されることもー

あと、こんなこともあった。

理科のプリントが配られ、1枚くるはずのプリントが2枚もきたのだ。どうしようかと悩み、前に届けるのが途方もなく面倒に感じたので、1枚は引き出しにしまった。

………ということがあった。

_____________________

私は思わず二度見した。


小田さんの胸で光る金色。ああ、どこからどう見てもテカテカとした金色だ。


金色リボンー私は井草小スクールライフ3日目にしてその存在を知った。

最初は、檸檬色リボンが変色したのかとでも思った。でも、違った。


「あー、あれね。やっぱり気になるんだ?」


私は思い切って2組の担任のもとへ行った。うちのクラスの担任は、たまたま出張に行っていたのだ。


「はい。気になります」

「そっかー。 だよねえ。 んー、あれねえ、学年で最も成績が良い子に送られるものなのよ」

「お、小田さんが?!」

「ええ………そう」

小田さんと言えばー


無造作に跳ねた髪に、黄ばんだ白い靴下。とどめに、制服をこれでもか、というくらいだらしなく着こなす、スペシャリストだということ。


つまり、私とは別の世界の人間だということ。

同じ12才なのにーどこで差をつけられたのだろうか?

生まれつき?いや、死に物狂いの努力?




「そうですか。ありがとうございます。お仕事中、すみませんでした」

私は教室に戻り、次の時間の準備をした。淡々と。

「……ない」

私は反射的に振り返る。「……ない」





小豆色の上である証、金色。

金色。金色。金色。金色。

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