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skip!!  作者: えんてる
7/12

シューズとサポーター

「はい」

いい笑顔で松山が差し出してきたのは、全体的にネイビーで紐が薄い水色のシューズだった


「かっ可愛い!!」

私は目を丸くして受け取った


「よかった~お気に召したかな?」

私は思い切り頭を縦に振る


「はい、これはサポーターだよ、膝と肘用」


「?前のでいいのに」

松山が昔使っていたサポーターを貰い受け、練習の時に使っていたが、松山は、新しいのをくれるみたいだ


「流石にあんなボロいのは卒業したいだろ?」

苦笑いする松山に、私は素直に頷く


「今日から滑り込みの特訓入れていこうか」

松山のいい笑顔が炸裂した


「明日が楽しみだなぁ~」

「あんたが楽しみにしてどうすんの」



真新しいシューズを履いて、珍しくワクワクした
















今日か……今日かぁ

いつもより爽やかに感じる朝は、赤とピンクの部屋から始まった


黒で無地のTシャツを着て紺色のジャージを着て、ゴールデンレトリバーのマリアを散歩に連れてランニングする。

花に水をやり、身支度を済ませる


なんだかんだいって楽しみにしてる自分がいた


学校に登校すると、松山がニヤニヤしながら挨拶をした

その意図を察し、ため息をつくと松山が過剰に反応する、お前は楽しみじゃないのか?って?


「楽しみに決まってんじゃん」


松山は笑った










授業なんて上の空、ずっと机の中に入れたシューズの紐をいじってた



もう少し、後少し……

チクタク鳴る時計を凝視し、早く終われと念じた


キーンコーンカーンコーン


よし!鳴った



ふふふ、松山がこちらを見て笑ってるのに気づいて慌てて顔を俯けた















松山の車に乗り込み、2つ駅が遠い地域の小学校に向かう


「忘れ物ない?」


「ない」


「トイレは?」


「済ませた」


「準備「万端!」……よし、行こうか」


北川小学校と書かれた門を抜け、体育館の玄関に向かった


もう既に、ボールの振動が伝わり頬が緩んだ


「開けるよ」

松山が、スライド式のドアに手を掛けた















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