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RAN&JUMP  作者: 月明かり
8/53

第8話

「タクちゃん帰ろ♪」

薫が俺に、俺が薫に話しかけるたびに皆さんザワつかないで下さらない?


「はいよ………あ!」


………………忘れてた


「なに?どうしたの?」


「今日は病院行かなきゃ〜ならん。よって一緒に帰れない」


「…………付いて行っちゃダメ?」


キター!! その上目遣い反則だって………


「行ってもツマらないぞ?それでも行く?」


「それでも行く!」


「はいはい。じゃ〜行くべ」「行くべ!!」


真似をするな!!!


「ケン、また明日な」


「うん!また明日」


「瞳バイバイ!」


「ばいばい♪」







「最近痛みは?」


只今……真田病院の医院長で、俺の担当の真田剛つよし先生によって診断中……ぶっちゃけケンの親父


「とくにないです」


「そうか!でも無理してはいけないよ?あと強い衝撃を与えないこと。いいね?」


「はい」

また無理してあんな思いするのはゴメンだ


「では今日はこれまで。次は2ヶ月後に来てね」


「ありがとうございました」




おい…………薫よ

たった5分の診断の間で寝るな


現在俺の目の前にはイスに座って口を開けて寝ている薫が居る

まったく…コイツは


「おい薫!起きろ!」


「ふにゃ?タクちゃん終わったの?」


「おう!ほら帰るぞ」


「はぁ〜い♪」さっきまで(5分間のみ)寝てたのに元気な奴やな



「膝どうだったの?」


「特に異常なし。ただ無理しないこと。また強い衝撃を与えないことだとよ」


「そう……無理しちゃダメだよ?」


「へぇ〜い。」


「分かれば宜しい。」


「調子に乗るな!」


薫の頭を軽く叩く

すると薫は頭を押さえながら


「もう!」


なんて言って頬を膨らます


その一つ一つの動作が可愛く見えて………ってなに考えてんの俺??!


「タクちゃん?どうかしたの?」


「え?なななんでもないぞ?」

ヤバい冷静になるんだ俺!!!


「ほんとに?」


そんな疑いの目を向けるな

さらに動揺しちまうじゃねぇか!


「ほ、ほんとにほんと。さっさと帰るぞ」


案の定…声が裏がえった


恥ずかしさのあまり歩く速度を上げた


「待ってよぉ〜!」


この後は普通の……ほんとに普通の話をしながら帰った


でも他の人と話しているより、薫と話をしている方が楽しい







何でかは解らない………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………いや本当は解っているのかも知れない

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