第7話
健太からの目線です
「おはよう」
僕、真田健太は前を歩いている2人に声をかける
「おっす」 「おはようケンちゃん!」
前者はタクで後者は薫の返事である
薫が引っ越しをするまでは毎日3人でに通学していた
だから今3人で歩くことに懐さ感じる
………あれ? 急に2人でヒソヒソと話を始めちゃった
あ……終わったみたい♪
「ケン今これから言うことは他言無用で頼む」
「隊長殿!何でありますか?」
「実は薫は今家庭の事情で俺の家に住んでいる」
「……それは誰にも言えないね。いったらタクが三途の川渡ることになるからね」
「ねぇねぇ三途の川ってなぁに?」
相変わらずだね薫は(笑)
「三途の川っていうのはね…………」
いつも笑顔だけど、よく僕らを困らせる薫
そんな薫が居るからかな?呆れた顔をしているけど、いつもよりタクは楽しそうだ
会話はごく普通だったけれど僕も今朝はなぜか楽しく感じられた
教室に3人で入るとなぜかザワつき始めた
たぶんタクと薫が一緒に学校に来たからであろう
タクは顔がいい+高身長で誰にでも優しい
そのため女子によくモテるがかなりの鈍感だ
薫の顔は可愛らしくて、身長は普通の女子ほどだ
こちらもタクと同じく鈍感だ
ちょっと話が逸れちゃったな………とにかく今は昨日の事で『椎名拓也と堂本薫は親しい仲だ』と噂になっていたから、たぶん其れだろう
現にタクは男子に殺意のこもった目で、また女子に泣きそうな目で見られている
一方で薫は女子数名に睨まれている
まぁ鈍感な2人は
「何でみんなこっち見ているのいてるのかな?」
「俺を見ている男子共はわかるが女子は何でかは分からん」
なんてこと言ってるよ
まぁ〜仕方ないかな?




