第6話
担任にメチャクチャ注意されました(泣)
職員室を出ると瞳がもの凄い形相で俺らを待っていた
「もう何やってるのよ?後で説明しなさいよね(怒)」
怖い……
「と、とにかく映画見に行こう」
「そうだな」
……………………ん?
薫が目を輝かせながら俺を見てる……
まさか
『私も行きたい』
なぁ〜んて言わないよね?
「私も行く!!」
ビンゴーーーーー!?
「どうする瞳?」
「私はいいわよ?堂本さんと仲良くなりたいから♪」
「じゃ〜決まりだね」
おいコラそこのカップル勝手に決めるな!!
横にいる薫は、なぜか疑問の表情になっている…
どうした?
「ケンちゃん」
「なに?」
「この人誰?」
あぁ〜なるほどね
「僕の彼女だよ」
「えぇ!?」
薫驚きすぎだ………
それでケンに失礼だぞ
「私は内村瞳。瞳って呼んでね」
「うん♪じゃ〜私のことも薫って呼んでね」
「うん。よろしくね薫!」
「こちらこそよろしくね瞳」
「あのさ〜……自己紹介はそこまでにして映画見に行かないか?」
「「「イエッサー!!」」」 誰だお前ら?
「ひっぐ……ぐすん」
まだ泣いてるよ………
今映画を見終わって家に向かっているのですが…
「いつまで泣いてるんだ?」
「だってジョンがぁ〜〜」ジョンとは今し方見た映画の主人公で簡潔に言えば恋人をカバって死んだのだ……
それを悲しむのは大いに結構だがいい加減泣きやんでほしい………
先ほどからすれ違う人々に痛い目で見られているんですよ?
俺だけが!!
しかも
「あんな可愛い娘泣かして」
「彼女可哀想…」
などが耳に入ってきた
俺が泣きそうですよ……
どうこうしているうちに家に着いた
「ただいま〜♪」
なぜお前が言う?
「おかえり薫ちゃん」
母さん何普通に答えてるの?
「拓也なにしてるの?早く上がりなさい」
薫に付いて行くようにリビングに入った
「叔父さん久しぶりです」
「久しぶりだね薫ちゃん」
などと話をしている
急に薫が俺の方に振り向きワザトらしく
「コホン!」
と咳き込む
「……なんだ?」
嫌な予感が……………
薫は眩しいくらいの笑顔で
「今日から椎名家にお世話になります堂本薫です。よろしくお願いします♪」
………………………………………………ナンダッテ?
「ははは!ビックリしただろう?」
このクソ親父!
「もう1度眠れやぁぁ〜〜!!!」
「……で?薫は何で黙ってたんだ?」
ちなみに俺の足下には気絶中の親父がいる
「だって叔父さんが『拓也には内緒でお願いね』って♪」
♪じゃねぇ!!
「まったく……まぁ〜とにかく誰にもここに住んでいることは言うなよ?OK?」
「えぇ!?」
「わかったな?」
「はぁい…」
顔が納得していない
「はぁ〜……腹減ったな……母さんメシまだ?!」
「はいはい」
母さん……
親父践んでるよ?
まぁ〜いいか?
メシを食べ終わり、風呂に入った後に薫と昔話で盛り上がった
「いい時間だな寝るべ?」そう言うとお互い部屋に戻ることにした
薫の部屋は俺の部屋の隣にある
「おやすみタクちゃん」
「あぁ〜おやすみ」
そう言うとお互い部屋に入った
ようやく長い……ほんとに長い1日が終わった……………………が!
『明日も何か起きそうだな』
と寝る間際までそう思わずにはいられなかった………




