第5話
現在…逃げることをやめ体育館裏にいる
そして俺の目には大泣きしている薫とそれを宥めるケンの姿が映っている
「タクちゃんが約束やぶったぁ〜!」
「俺が悪かったから泣きやんでくれ……頼むから」
結局薫が泣き止むのに32分52秒かかった
もしケンがこの場にいなければかなり時間がかかっただろう…
…ありがとなケン
「……落ち着いた?」
「うん!」
元気100%ですね
「とお!!」
「ゲフッ!……」
座っている俺の腹に薫のタックルが見事に決まった
痛いってレベルじゃないら……
嘔吐しそうなレベルだぜ
「約束まもってよね♪」
「……わかったよ」
その上目遣いはレッドカードです
いまだ俺に抱きついている薫の背中に両腕をまわす………………………………………………………………………………………………………………………………今抱き合ってますが何か問題でも?
これが2人でした約束だから仕方ないのですよ
なぜこんな恥ずかしい約束をしたのかって?
それは後ほど……
「じゃ〜僕誰も来ないように見張ってるね」
ケンは背中をこちらに向け離れたところに移動した
「さっきは逃げて悪かったな…教室ではこれ…できないんだ」
男子共に殺されるから
「もういいよ…タクちゃんが今約束守ってくれているから」
「そっか…」
「うん……」
あらためて薫を見てみると可愛くなったと思った
もしかして昔から可愛かったのか?
ーーーーーーーーーーー
抱き合っている状態で10分が経過した
「もういいだろ?」
「あと……少しだけ」
20分経過…
「流石にもう…」
「まぁ〜だ♪」
30分経過………
「おい…離れろ!」
「やだ!」
無理矢理離そうにもビクともしない………
クソッ!
こうなったらケンに助けを………ケン?
何処に…いるんだ?
ケン?………………………………………………………………………………
ケンよ…貴様………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
逃げたな?!
俺は10分後薫引き剥がし2人で教室に戻った
男子(ケン以外)が殺意のこもった目で俺を……って女子よ…何で今にも泣きそうな顔で俺を見ているのですか??
「あぁ〜君たち2人と真田はホームルーム終了後職員室に来るように」
ですよね〜………




