第36話
更新遅れてすいません<(_ _)>
「眠い……」
飛行機は寝て過ごした
なぜなら疲れたからさ…
「タクは大事な日にかぎって遅刻ギリギリだよね」
笑うな!
笑い事ではすまない出来事なんだよ!!
「朝に家から空港まで全力でチャリを漕ぐ者の気持ちが分かるか?しかも2人乗りだ……さっき寝たけどまだ疲れとれない」
旅行初日からだるい
「迎えの車が来たわよ」
瞳の指さす方向を見てケン以外の全員が固まる
「はやく乗って」
乗ってって……
お前これ
「リムジン?」
迎えの車がリムジン?!
あり得ないって!
それにしても長いな……
運転席から中年の優しき顔をした人が降りてきた
「お久しぶりです瞳お嬢様。」
お嬢様?
瞳が??
この閻魔大王が??
「久しぶりね。草野さん」
「荷物はすでに別の車が運んでおります。どうぞ皆様お乗りください」
「し、失礼いたす」
緊張しすぎだ薫!
喋り方が変だぞ!
「ほら拓也早く乗って!」
気づけば乗っていないのは俺だけになっていた
「はいはい」
リムジンに乗り2時間で瞳の………瞳の別荘についた
まず一言
デカい……
「荷物はすでに部屋の中にあります。ではまた明後日に来ます」
草野さんは最後に 「よいお年を」 と言い去っていった
「とりあえず…はい」
瞳がこちらに何かを差し出す
「鍵?」
「そうよ?拓也と薫の部屋の鍵」
今サラリととんでもないこと言わなかった?
念のため確認を
「誰の部屋の鍵だって?」
「拓也と薫の部屋の鍵♪」
沈黙
薫を見ると顔が真っ赤になっていた
「はい。元希と桜」
「え…うん」
桜も顔が赤い
元希も………
じゃなくて
「なんで男と女じゃないんだよ?!」
瞳は
はぁ?
とでも言いたそうな顔をする
いやいや俺は間違ったことは言ってないぞ?
「別にヤマシい気持ちがないなら大丈夫でしょ?」
「いやそういう問題じゃなくて!」
ついつい声が大きくなる
「寒いんだから中にはいるわよ」
無視ですか?
「賛成♪」
ケンはこのこと知ってたな
寒いのでとにかく俺も中に入ろう
「「…………。」」
薫と2人で部屋にいるのだが………
なんか…ね
気まずい
沈黙してからすでに10分経過
俺なのか?
先に話さないといけないのは俺なのか?
「「あの〜」」
タイミングわるぅ〜
「先に言いな」
「ううん…タクちゃんが先に言って」
そうか……
では言わせてもらおう
「手袋ありがとな。すごく暖かくて助かるよ」
前に俺だけ部屋に入るときノックしなければならない時期があった
そのとき薫は俺へのクリスマスプレゼントの手袋を作っていてくれていたのだ
「えへへ♪気にいってくれて良かった」
「うん気にいった。今まで貰ったプレゼントの中でNo.1だ」
言い終わると同時に薫が抱きついてきた
やっぱりコイツが抱きつくのは癖だな
「タクちゃん……その…………なんでもない」
声が震えている
「何でもないワケないだろ?」
「今度話すよ」
「3…2…1…」
テレビの司会者とゲストが声を張り出している
そして俺等も声を合わせる
「「「「「「HAPPY NEW YEAR」」」」」」
皆言い終わると隣にいる恋人とキスをする
テレビを見ながら話をしているとすでに時計は午前2時を回っていた
「薫眠いだろ?」
「眠…く…ない」
「はいじゃ俺等もう部屋に戻るわ…おやすみ」
「「「「おやすみ」」」」
眠りかけの薫を背負い部屋を目指す
ドアを開け中に入りドアを閉め薫をベッドに置きまたドアを開ける
やはり4人がドアの前にいた
「散れ!!」
俺の怒鳴り声により各組部屋に入っていったら
「眠い……」
そう呟きながらもう1つのベッドに寝そべる
「タクちゃん……」
「なんだ?起きてたのか?」
「起きてたよ!……でその〜〜」
「何だ?はっきり言え」
眠いから早く言え
薫は立ち上がり俺のベッドの前にきた
「一緒に寝ちゃだめ?」
「……………はぁ?!そんなの」
やめろ!
そんな潤んだ目で俺を見るな!!
わかったから……
「いいぞ」
薫は笑顔になり布団にはいってくる
「おやすみタクちゃん」
《チュ》
「おやすみ…」
俺絶対顔赤いな
今朝と同じような状態で幸せそうな顔をしながら2人は寝むりについた




