第33話
「キレイだね…」
「あぁ」
夜に学校の屋上で星を見るなんて滅多にないだろう
「でもビックした…1位でしかも賞品がコレとソレだなんてな」
今自分たちの着ている衣服を交互に指差す
「これで結婚式で着るドレスが決まったね♪」
「おいおい……」
「タクちゃん…大好き」
「俺もだよ」
優しいキスをする
「薫…少し目を瞑って」薫は素直に言われたとおりにする
用意したプレゼントをポケットから出した
「目開けていいよ」
目を開けた
と同時にプレゼントを渡す
「メリークリスマス…ほらプレゼント」
『喜んでくれるだろうか』と不安だったせいか少し緊張した
「あけても良い?」
「OK」
箱の中から例の指輪が姿を現した
「可愛い……ありがとう!!」薫の見せた笑顔が俺の不安を吹き飛ばした
この笑顔のためなら何でもできる…そう思えた
「タクちゃん……」
少し顔が赤くなっている
薫の目を見れば言いたいことがわかった
薫の手にある指輪を取り薫の左手の薬指にはめる
「なんでわかったの?」
俺はそんな質問に普通にこう答える
「目を見ればわかる…だって俺は薫の彼氏だぜ?」
前に薫が病院の屋上で言ったことを真似てみた
「そうだね。ありがとう」
そしてまた…キスをする
「薫…さっき『大好き』って俺に言ったよな?」
「うん」
「俺は違う…いや違った」
「え?どういうこと?」
薫の表情から戸惑っているのがわかる
「大好きのさらに上かな?……俺は薫を愛している……そして一生愛する」
「それってプロポーズ?」
「かもなって泣くなよ………」
「ひっぐ……だって…嬉しいんだも―――ん!」
薫の叫び声がコダマする
「わかったから泣きやめって」
《ガチャ》
「タク。パーティー終わ…………」
ナイスタイミングだなケン(泣)
「拓也?はや…なに薫泣かしてんの?ハッ!?まさか薫を襲ったんじゃ……」
汚物を見るような目で見ないでくれ
てか襲ってねぇし
「襲われたの……」
えぇ――――――!?
裏切り!?
古風的な言い方だと…………謀反?
「タク…が……」
「襲っ…た?」
やめて!!
そんな目で見ないで!
「冗談だよ!ホントはプロポーズされたの♪」
なんでスグに言うかな?
しかも超幸せオーラを出しながら
「「マジ?!!」」
「マジだよ♪」
オーラ全快だな
「プ、プロポーズって言ってもアレだ!!『薫を一生愛する』って言っただけだ!!」
恥ず!
「そんなこと言われたの!?それは幸せオーラ全快になるわね」
「タク頑張れ♪」
恥ずかしい……
生きてきた中で1位、2位のどちらかだな………
「アハハハ!タク顔真っ赤だよ?」
「ホントだ!アハハ!!」
笑うな!!(怒)
「タクちゃん…」
名前を呼ばれた方向に顔を向ける
《チュ》
薫さん……
なんでコイツ等の前でキスをするんですか?!(泣)
「これプロポーズの返事♪」
「どうも………」
「はぁ…笑い疲れた」
笑いすぎだってぇの!
「もうほらしっかりしてよ!拓也!ほらアンタ等私服!パーティー終わってんだから帰るわよ!!」
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「元希と桜がいない」
「此処で待つように言ったのに!」
現在玄関前
「捜すか……」
「そうね…じゃ健太行くわよ」
「うん♪あ!見つけたら電話するね」
「よろしく」
「タクちゃん行こ!」
差し出してきた手を握る
「あぁ」
捜し始めて5秒経過
ケンから電話が
「もしもし?見つかったのか?」
まだ5秒しか経ってないぞ!
《体育館裏に急いできて!》
まさか……修羅場?
まさかね
「どうしたの?」
「体育館裏に行くぞ」
「はい?」




