第31話
〔From瞳 To拓也
24日のクリスマスパーティーという名の文化祭は校門前に4時集合ね(*⌒▽⌒*)あと例の2人も呼んであるから(+_+)元希には他に誰か連れてきても良いことにした……女限定で( ̄ー ̄)〕
―――12/24―――
「タクちゃんまだなの?」
「今行く」
部屋のドアの前で待つ薫に返事しながら最終チェック中
携帯…
持った
財布…
持った
プレゼント……
持った!
最終チェック終了
「遅い!」
「……………。」
「タクちゃん??」
「急いで着替えてこい。私服にな」
何で制服やねん!!
確かに今から学校のクリスマスパーティー(文化祭)に行くけど担任が
「私服でいいからな」
って言ってただろうが!
「え?あ!そうだった!ちょっと待ってて!」
《ガチャ!バタン!》
《ガチャ……》
!!!!
「せっかく新しい服買ったのに忘れ……タクちゃん?どうしたの?私の服に何か付いてるの?」
いやその
「似合ってる…可愛いぞ」
ハ!?
俺は何口走ってんだ?!!
薫の顔が赤い
可愛いな……
俺は何考えてんだぁぁ!
邪念よ消えろーー!
「あ、ありがとう……タクちゃん時間が……」
時間?
《カチ》
携帯を開く
3時50分……
「何とかなる……急ぐぞ」
薫を自転車の後ろに乗せ俺はこぎ始めた
―――――――――――
「おっ…す……ゼェゼェ」
キツい……
「何息切れしてんのよ?今からクリスマスパーティーだって言うのに」
「仕方ないよ…タクちゃん家から全力でこいで此処まで来たから」
「お疲れタク。はいお茶」お茶を差し出すケンが神に見える
《ゴクゴク》
「生き返った……元希と桜はどこに?」
「まだ来……あ!来た来た」
「遅くなってすまん。俺が向かいに行くまでコレが寝てたらしく何も用意してなかった」
「ごめ〜〜ん」
『『『『元希他に誰も連れてきてない(な)(ね)(。)(わね)』』』』
「他に誰かと此処(地面を指差す)で待ち合わせしたの?」
瞳ナイスな質問だぜ!
「してない。此処(校舎を指さす)にこれば皆いるだろ?だから他の人とする必要はない」
ってことは……
密会してプレゼント渡す気か!?
「何しているんだ?早く行かないと集合時間に遅れるぞ?」
「わかってるわよ!!」
「何怒ってんだ桜?」
「怒ってない!」
今日はこの2人から目が離せそうにないな
―――――――――――
「では今日は楽しんできてください。出店で買った食い物のゴミはちゃんとゴミ箱に捨ててください。では解散」
担任がそう言い終わると教室のあちこちでは
「どこ行く?」
「一緒に行動しない?」
なんて声が飛び交っている
「俺らはどうする?」
5人に質問する
え?
閻魔大王がめっちゃニヤケるやん!
「中庭に行くわよ」
はい?
「「「「何があるんですか?」」」」
「行けばわかるよ」
ケン何か知っているな!?
「行くわよ?」
そんな風に睨まれたら
「「「「行かせていただきます」」」」
イヤとは言えないんだってば(泣)
「ほら!早く」
「「「「はい!」」」」




