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RAN&JUMP  作者: 月明かり
30/53

第30話

「桜何かあったか?」


「別に……」


確かに変だ


桜は俺に会うと高確率で抱きついてくる(瞳が叩き落とすけどね)


なのに………




俺が家にきたのに全く反応がない!!


奇跡!!

な〜んて言ってる場合じゃないかも



桜のテンション異常に低いし……


「元希と喧嘩でもしたの?」

《ピク!》


今薫の質問にピク!ってしたよね?


「別にしてないよ?てゆ〜か何でみんなが家にいるの?」



貴女が変になっているから皆で来ました……………言えない




それより……



確かめたいことが………



「喧嘩?」

「してない」


即答か……


まさかさっきピク!ってしたのって………


「元希と喧嘩?」

《ピク!》


やはり元希絡みだな

てかみんな気づいたみたいだな……


《せ〜の》

アイコンタクトで合図を3人に出す


「「「「元希!!」」」」

《ビク!!》

《ドスン!》


そんな椅子から落ちるくらい驚いたのか!?


「痛た……」


テンション低いって!


いつもなら

『痛ったーーー!!』

っと!なる


ここまでとなると重傷だな



「元希と何があったんだ?」



「………ずっと幼稚園から元希と一緒で…………隣にいることが普通になってたんだよね…」


………へ?


「それがどうしたんだ?」



「昨日元希が健太に頼んで誰かへのプレゼントを買ってきてもらってた」


昨日?

あぁ〜あれか!


「そのプレゼントって誰へのものだったの?」


桜の表情が暗くなる


「好きな人にだって…」



………………



「「「マジで!?」」」


「マジだよ。僕もその場で直接聞いたから」



「誰だろうね」


ニヤツくな瞳!

いや………

閻魔大王!


「で?元希に好きな人がいるのとその元気のなさはどう関係があるんだ?」


しばし沈黙




「その〜……仮にだよ?仮に元希に彼女ができたら今までみたいに一緒に学校に行ったり、帰ったりできなくなるじゃない?それに昼食だって食べれなくなるかもしれない…いやもしかすると話すことさえできなくなるかもすれない…そう思ったら」


「寂しくなったの?」


薫の質問に

「うん」


とだけ答える


「そうか……へ?簡潔にまとめると元希に彼女ができたら嫌ってこと?」



桜は

「う〜ん………」

と言いながら首を傾げている


「そうかもね」

認めた



いやそれって単純に


「元希が好きってコトだろ?」


「はぁ?!だ、誰が!」


「桜がでしょ?あんたの話の内容からはそうとしか考えられないけど?」


「………え?」


瞳の言うとおりだな



あれ?

桜の顔が徐々に赤くなっていく


「えぇぇ!?だって私は拓也が好きなはず!!ありえないってそんなの!」



「じゃ〜元希に彼女ができても文句は言えないね」


薫の発言に桜は下を向いてしまった



「素直になれよ桜」


「それ僕が前に言った台詞じゃない?」


ちっ!!

バレたか


「素直…そうだね。自分の気持ち認めないとね……私元希が好き……なのかも」


「なのかもじゃなくて好きなんだろ?素直になれって」


「元希が好き」


桜が茹で蛸にみたい真っ赤っかになってる


「拓也ごめんね…貴方とは付き合えなくなっちゃった」



「それは助かる」


本音100%!!


「なにそれ!?酷くない?!!」


よかった…

いつもの桜に戻っている




でも先程から大事なこと忘れている気が……


「タクちゃん…何か大事なコト忘れてない?」


「え?薫もか?!」


「うん……タクちゃんもなの?」


「おう」


何だっけ?

何を忘れてんだろ?




あ………

思いだした


「桜が元希迎えに行くのって何時だっけ?」


「2時……今何時?」


さてはお前も忘れていたな………


「2時5分………」


「私ちょっと行ってくる!!」







桜がいなくなって数秒


「どうする?」


「ひとまず応援しましょ?」


「賛成だね」


「私も♪」


しばらく桜に協力することが決まった

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