第28話
元希視点です♪
「「……。」」
無言のまま睨み合って2時間経った
流石にキツいな
だがここで目を逸らせば俺の負けになる
それだけはイヤだ!
ーーー2時間程前ーーー
「だいたいお前が怪我させたのが悪いだろ?」
怒っていても冷静にならなければ思考が働かない
「元希が迷惑だのナルシストだの言うからでしょ!?」
喧嘩が始まったのは簡単なことだ
俺に怪我を負わせた(右の二の腕と右の脹ら脛を何針か縫いました)ことに謝らなかったことに俺がキレた
そして桜の逆ギレ
「だから俺に謝れ。小学生でもできることができないのかよ?」
「なによ!?私が小学生以下とでも言いたいわけ!??」
「だれも」
《ガス!》
「「痛って(ーー!!)」」
なんだ?
今なにが頭にあったんだ!?
下を見る
林檎!!?
「あんたらウルサいわよ!ここ病院!!」
「「瞳痛いんだけど?」」
ハモった………
桜…
貴様あからさまに嫌そうな顔するな!
「そんなに元気ならお見舞いに来き意味なさそうね…私帰るわ」
え?
いやいや、林檎ブツケに来ただけですやん!!
「あと此処病院だから静かにしなさいよ?じゃ〜ね」瞳は嵐のように去っていった………
ーーーーーーーーーーー
で現在に至るわけ
《ガラガラ》「「!?」」
なぜ窓が勝手に
「や!!元ってちょっと待って!これ!!」
ケンは迫りくる俺の拳に焦り、なにやら袋を前に出した
「ほら頼まれた例のモノ」
「………。」
俺は無言で受け取る
って!
「ケン此処3階だよな?」
なぜ外の窓から此処に来れる!?
「此処僕の親父の病院だからこれくらいのコトならできるよ」
意味不明だ
もう追求するのをやめるのが得策だな
「とりあえず…これサンキュー」
「どういたしまして♪で?誰にあげるの?」
「誰でも良かろう」
「なにその袋の中み?」
「!??」
《ペシ!》
桜が袋に触ろうしたので焦ってその手を叩いた
「痛い!なんで隠すのよ?!」
「別に何でも良いだろ?!とにかくコレに触るな!!」
焦っているためか怒鳴ってしまう
「誰にプレゼントするのさ?」
ケンがしつこいのでつい口が滑る
「好きな人にだ!……あ」
言ってしまった
「へぇ〜誰なの?」
「ケン今すぐ帰れば命までは取らんがど……逃げ足速いな」
瞬間移動並の速さだな
「…………。」
なぜ黙ってるんだ桜?
まさか!?
「帰る」
え?
帰るのか?!
引き止める理由もないし仕方ないな
「わかった気をつけろよ?」
「わかってるわよ。明日迎えに来るから」
そう言って桜は病院を出て行った
桜が居ないと暇だな……




