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RAN&JUMP  作者: 月明かり
24/53

第24話

大混乱が起きたあの日から色々(数えきれない)あったが学期考査も終わり冬休みまで残り2日となった


そんな時だった


「今年の冬休みみんなで旅行に行かない?」


「瞳マジで言ってんのか?」



この娘は計画も立てずいきなり何を言い出す


「旅行っていっても北海道にある私の別荘でみんなで年越さないってこと」


ちょいまち!!

北海道!?

いや!それより…


「お前の別荘なのか?」いい間違いだよな?


「そうよ?何か文句でもあるのかしら?」



「ないです……」


瞳って何者?

知ったら何かとんでもないことになりそうなのでスルーしとこ



「みんなどうする?」


そんなに睨まれたら


「「「「「行かせていただきます」」」」」


断れないじゃん(泣)


「よし決定!!31日から3日間だからね♪」



みんなで年越しか……

悪くないな




―――――――――――


「旅行楽しみだね♪」


カレーを作っている薫は本当に嬉しそうに言ってくる



「そうだな…でもその前にクリスマスがあるぜ?」


「ふふふ……どっちも楽しみ♪」


今年は

いや今年からはこういうイベントは楽しいかも……







そんなこんなで3日過ぎた


現在ケンの家にてみんなでおしゃべり中


「タク明日親父が病院に来るように行ってたよ」


「『ヤベ!忘れてた』だろう?」


「その通り」


「私も明日付いて行くね」



「薫が待合室で寝な」


「誓います!!」


まだ最後まで言っていないのによくわかったね


瞳?

なんで薫の胸もとをジーット見てる?


「薫そのネックレスどうしたの?可愛いじゃない」


ネックレスって……

まさか!?


「これはタクちゃんが付き合って初めてデートした時に晴美さんのお店で買ってくれたの♪」



そんな幸せ顔で言われる俺の方が照れちまうだろうが



「晴美って私のお姉ちゃんのこと?」


「「はいな」」


「そうなんだ…って桜うるさい!!」

《ベシ!》


瞳のチョップがヒットする


「痛あぁぁ!」


桜は薫がネックレスの話しをした後にずっと


「ヴーー!」


て獣みたいに唸ってたから瞳に叩かれても仕方がない


「みんな晩ご飯用意ができたみたいだよ」


ケンはいつもタイミングがいいな




―――――――――――


「8時半か…そろそろ帰ろうかね」


「「「賛成」」」


薫の声だけが聞こえない



マジかよ……

「寝てる」


「ホントだ!可愛い寝顔しちゃって。拓也もそう思わない?」


「うん」


あ…つい口が滑った




チラリと4人を見る


瞳ニヤけてる

ケンもニヤけてる

元希ため息付いてる












桜キレ気味の笑顔!?



コワ!




気にしてはダメだ!

気にしたら負けだぞ俺!



「薫は俺がおぶって帰るから……じゃ!」


俺は逃げるようにケンの家を出た


歩いている間薫は全く起きる気配をみせなかった

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