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RAN&JUMP  作者: 月明かり
23/53

第23話

「で?桜は本当にタクちゃんのフィアンセなの?」


「そうよ♪」


「「「「違う。あり得ん」」」」


これを人は完全否定と言う



「拓也…さっさとコレと元希に真実教えてあげなさいよ」



瞳には桜が物として見えているのか?


「真実って何?」


いや〜………ね

桜さん………………


貴女様が目を輝かすような真実ではありませんから



「なんなら僕が代わりに言ってあげようか?」


ケン…できれば立場を変わってほしい


「いや俺の口から言うよ……スー……ハー」


深呼吸して……

さ〜言うぞ!!




「『桜は好きだよ。でも友達としてであってフィアンセとかそういうのは無理だ。俺は薫が好きなんだ…薫も俺を好きでいてくれている。今俺と薫は付き合っているんだ。だから諦めてくれないか?』って言おうとしたんだろ?」




え?


「「「「は?」」」」元希以外の4人が俺を見てくる



「………………全くその通りです。一字一句たりとも間違いはございません」



「「「…………。」」」


『『『『元希って………何者?』』』』


心の声がハモった気がする


「相変わらず人の心読むの得意だね…………って拓也どういうこと!?」


あなた方は突然首を絞められたらどうしますか?


多くの人は驚き何もできないのではないでしょうか?







「は、離……せ………」



意識が………



―――――――――――


「…………ここは?」



「保健室だよ」


うお?!

ビックリした……


「薫いきなり話しかけるな……ビビルだろ?」


「タクちゃん大丈夫?歩いて帰れそう?」


「歩いて帰れるよ」


帰る?

はて?今何時だ?

6時か………



6時!?


「俺こんなに寝てたのか?」



自分で自分の体の構造疑うわ〜〜………

マジで!


「うん可愛い顔してたよ♪」



「な、なに言ってんだお前?!」


「だから寝顔可愛かったよ」



俺はたぶん今顔が赤い状態にあるだろう


……………ん?




「「「「……………。」」」」


なにやら無言の殺意みたいなモノを感じる




あ………みなさん居たのね



「心配して損したね」ケン!?

優しいケンがこんなこと言うなんて……


「起きてすぐイチャついてんじゃないわよ」


瞳恐いって!


「ハァ………」


元希?

なんでため息をつく

ん?なに?

その人差し指の先には何が?







「た〜く〜や〜!!」


ぎゃ〜〜〜!!

桜の後ろに般若が見える



「私諦めないんだから!!………薫!!」


「ひゃい!?」


またその反応かよ!


「絶対拓也を貴女から奪ってみせるんだから!!」桜は走り去っていった……







「……帰ろう?」


俺はそれしか言えなかった


だってみんな唖然としてから

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