第21話
「恐かったねあの映画」
「そうか?俺は周囲の目が恐かったぞ?」
「ごめんなさい」
現在喫茶店
さっき薫とホラー映画を見てきたのだが…………
「確かに周りの人たちも叫び声を出していたがお前のは異常だ」
薫は普通の人の3倍うるさかった
おかげで俺は周囲の人から睨まれていた
「だって恐かったんだもん………恐いの苦手なんだもん」
ホラーを選んだの貴女様ですよ?
もういいや………
「次どこ行くんだ?」
今日のプランは薫に任せている
「次はね……秘密♪とにかく付いてきて」
ーーーーーーーーーーー
ここは……………………
「ゲーセン?薫ゲーム好きだったのか?」
「違うよ!目的はアレだよ」
薫が指さす方向には……
「…プリクラ?」
「うん♪行こ!」
手を引っ張られ強制連行
ーーーーーーーーーーー
「えへへ♪」
薫は笑いながら先ほどのプリクラを携帯に貼ってる……っておい!!
「なぜ俺の携帯にも貼る?!」
「2人が恋人である証だよ」
「そうか……」
なぜか納得しちまった
「あ!タクちゃんアレ何のお店!?」
「あ?あれは………なんだろ?行ってみるか?」
「うん♪」
「…………。」
「タクちゃん?早く行こうよ?」
笑顔で答えた薫が可愛かったため思わず見とれてしまっていた
「すまんすまん」
とりあえず謝る
店に入るとアクセサリーがビックリする程置いてあった
「すごいね……」
薫は驚いてるがそれと同時に目はメチャメチャ輝いている
「薫さん?」
「わぁ〜!これスゴい可愛い〜!!あ、これも可愛い」薫はアクセサリーに夢中
俺は周りを見渡す
よかった……
俺ら以外客は居ないみたいだ
………店員さん笑ってる
でもバカにしたような笑い方じゃなくて優しい感じの笑い方だ
………………あり?
どっかで見たことあるぞ?
はて?
誰だっけ?
「久しぶりね。拓也君」
「!!思い出した!瞳の姉ちゃんだ!………名前何でしたっけ?」
「え?覚えてないの?晴美だよ」
「そうそう晴美さんだ!この店で働いてるんですか?」
「店長だよ♪それよりあの子誰?彼女?」
「え〜まぁ〜」
「可愛いじゃない!」
「ありがとうございます」
………………あり?
そういえばさっきから薫の声が聞こえない
振り返ってみる
居た!!
ん?手に何か持ってる
なんだろ?
「薫?」
「ひゃい?!」
近づいて話しかけると変な声で返事された
「それ気に入ったのか?」
薫の手にはネックレスがあった
形はハート
「うん…まぁ〜…………」
コイツが物のことで言葉を濁すときは値段が高いときだ
値段をみる
確かにいい値段だな
「買ってやるよ」
「え?!そんな悪いよ!」
「いいんだよ。俺が薫にプレゼントしたいんだ」
「タクちゃん…ありがとう!!」だかだから抱きつくなって!
ここ店だから
ネックレスを買って店を出るときに
「拓也君とその可愛い彼女さん!またきてね♪」
って言われた(薫にはレジで晴美さんのこと教えた)
「「また来ます」」
と言って店を出た
家に着くとすぐに薫はネックレスをつけた
「どう?似合う?」
メッチャ可愛い!
……なんて言えないので
「似合ってるよ」
すると薫は可愛らしい笑顔になった
「ありがとう!大切にするね」
薫が俺の頬に軽くキスをした
俺は顔真っ赤になり
薫は笑顔で抱きついてきた
俺は今幸せの絶頂にいた
が母さんが帰ってきたことによって質問攻めにあい
あえなく破壊された




