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RAN&JUMP  作者: 月明かり
15/53

第15話

「………………ん?」


気がつくと俺はベッドの上にいた


上半身を起こし横に目をやるとケンがいた


「ケン…ここは?」


「うちの病院…」


「あれ?なんでだ?」


「試合会場に行こうとして歩き出してすぐに倒れたと同時に意識をなくした」


あ!試合!!!

時計に目をやる

1時3分

急げばまだ試合に間に合う


「試合に行かないと!」


立ち上がろうとした瞬間………………………


「いい加減にしろ!!」

ケンに怒鳴られた

ケンに怒鳴られたことは今まであまりなかったので俺はビックリして固まった


「……ケン?」


「先生にはさっき電話で行けないことを叔母さんが伝えた。いまから親父にタクが目を覚ましたことを伝えてくる」



ケンは立ち上がった


「スグに看護師が来るだろうからおとなしくしてなよ」


そういって病室から出ていった



ケンの言うとおり5分もしないうち看護師さんがやってきた

俺は病室から車椅子で診断室まで運ばれた

診察室の扉の前で親父と母さんに会った

2人は何か俺に言おうとしてやめた

俺は2人を残し診察室に入った






「いつ頃から痛みがあったんだい?」


今目の前にはケンの親父がいる

俺が口を開こうとしたと同時に後ろの扉が開きケンが入ってきた


「僕も聞かせてもらうよ」

ケンの親父さんは溜息をついた


俺は2人にありのままを話した

話終わるとケンの親父さんが俺の診察の結果を言い出した


「診察の結果……君の膝から靱帯の部分的断絶が数カ所みつかった」


ケンの顔は無表情になった


「靱帯……断絶?」


俺は…………………………自分の身に何が起きているのかがわからなかった


「君の怪我はちゃんと治る。ただ……」


「ただ何ですか?」イヤな予感がする


「ただ君の怪我は酷い状態でね……治るのにかなり時間がかかるんだ。」


「え?!」


それはどういこと?


話はそのまま続けられる


「そのため君はもう中学……いや高校でも…………………」



何を言おうとしてるのだろう?そう思った

そして次に発せられた言葉に我が耳を疑った………………




























「バスケはできないんだ」

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