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夢宮翼の登場

7000文字以下……謝罪の言葉すら出ません。

「貴女は……」

 御神楽が絶句するのも無理はない。

「今までどこにいたのです?」

 涙を流しながら辛うじてその言葉を口にする。

 片時も忘れたことはなかった。

 心細くなった時、重要な決断を下す時はいつも参考にしていた。

 夢どころか現実にさえ度々思い描いていた人物が御神楽の目の前にいる。

「まさかあそこにいたとはね」

 そう嘆息するのは田尾路。

 この世界の果てを見てくると公言したあの田尾路である。

「よくもまああんな場所で……呆れるぐらい凄い人物でしたよ」

 田尾寺曰く、彼女はその果てにいたという。

 そこでここと同じく学園を創ろうと孤軍奮闘していたらしい。

 無論そこはここと比べ物にならないぐらい困難が多い。

 要塞を建設するどころか掘立小屋さえろくに作れない状況だった。

 けど、彼女はその残酷な現実を前にしても変わっていなかったと言うのだから脱帽するしかないだろう。

 それでこそ、御神楽を始めとした数多くの者が信頼している人物。

「久しぶりだね、御神楽君」

 ニッコリと。

 彼女は笑う。

 おかっぱ頭の幼女体型を持つ少女。

 夢宮翼。

 別れた当時と全く変わっていない姿と心を御神楽に見せつけた。

「……」

 御神楽は訳も分からず涙を流す。

 何から話して良いのか分からない。

 生徒会長に立候補したこと。

 強制的に解任され、夢宮学園の底辺を彷徨うことになったこと。

 それでもその場所で夢宮翼の理想を復活させようとしたこと。

 が、それも適わず、御神楽は学園を追放されたこと。

 己に付き従ってきた生徒もいたが、先の見えない旅路に脱落者が続出し、自身も心が折れそうになっていたこと。

 不満を挙げればきりがない。

 しかし、それらの苦しみは、夢宮翼に邂逅したことによって、まるで太陽に照らされた闇の様にスーっと消えて行った。

「苦労したんだね」

 そんな御神楽の表情から全てをくみ取った翼は優しく微笑む。

「大丈夫、全て分かっているから。御神楽君がこの千年間ずっと苦しんでいたことは良く知っているよ」

 翼は御神楽の何を知っているのだろう。

 通常ならそんな疑問が思い浮かぶのだが、翼の表情を見る限り本心から言っている。

 間違いない。

 翼も御神楽の様に悩み苦しんできた時期があった。

「御神楽君。今、君は倒れたいでしょう? ようやく夜明けが来て安心し、意識をまどろみに委ねたい気分なんでしょう? けど、もう少し待って欲しい」

「……」

 その言葉で意識を離しかけた御神楽は踏ん張る。

 母親の膝で眠るように、甘美な誘惑に折れそうになる御神楽だが、他ならぬ翼自身の頼み。

 例え己の命を差し出せと命令されても喜んで従うのが御神楽である。

「話は聞いたよ」

 何か言葉を口にしようとした御神楽だが、それより先に翼が口を開く。

「有馬口聖蘭が転位装置を完成させようとしているんだね」

 その通りなので御神楽は頷く。

「それを完成させてはならない」

 翼は厳しい口調で断言する。

「それが稼働する時、世界が終わる」

「?」

 翼から出てきた言葉に御神楽は首を傾げる。

 あの転位装置を稼働させると世界が終わる?

 何故そのような結論になるのか御神楽は理解できなかった。

「――ああ、ごめんごめん」

 翼は御神楽が何の予備知識を持っていなかったことに思い当り、頭を下げる。

「この世界の成り立ちを理解していないと訳が分からないよね」

 そして翼は柔和な笑顔を浮かべ。

「刑期も終わりに近い。もうそろそろ話しても良い頃かな」

 そして翼は語り出す。

 誰も死なない世界。

 無限に等しい生を受ける御神楽達は何故ここにいるのか。

 その理由を翼は語り始めた。

「等活地獄、天はこの世界をそう呼ぶ」

 等活地獄。

 それは生前に悪行を働いた罪人が落ちる場所。

 この世界に住む人間は死ぬことが許されず、万が一死ぬと涼風が吹いて体が元通りに戻る。

 そしてまた死より恐ろしい恐怖を味わい続ける。

「そんな……」

 翼から告げられた世界の真理に御神楽はどうして良いか分からず呆然とする。

「一体僕は何をしたんだ?」

 翼の言葉が真実なら、御神楽は生前に悪行を犯したのだろう。

 懸命に思い出そうとする御神楽だが、現実は無情にもその片鱗すら掴ませてくれなかった。

「思い出せないのも無理はないよ」

 そんな御神楽に翼は優しく微笑む。

「御神楽君だけじゃない、この世界に住む人は全員己の過去を知らない」

 それが森羅万象の真理。

 この現状を招いた因を知ることが出来ず、ただ果の報いを受ける。

 一切衆生はその果から原因を知る以外為す術がない。

 一見残酷に思えるが、因を知ってしまうことが幸せとは限らないことを鑑みると、一概に酷いと言えなかった。

 と、ここで御神楽はある疑問が浮かぶ。

「夢宮翼様も」

「翼」

「……翼も過去を知らないのでしょうか?」

 世界の真理を知り、御神楽に希望を与えた夢宮翼。

 御神楽達と同じ条件とは思えない。

「今はどうでも良い質問だね」

 が、翼はチッチッチと指を振って強引にこの話題を終わらせた。

 御神楽は不満に思ったが、翼の頑固さはよく知っている。

 こうなってしまった以上、自分が何をしても翼は何も話してくれないことを痛感していた。

「御神楽君にとっては相当辛い世界かもしれないけど、ここは一番罪の軽い罪人が落ちる地獄なんだよ」

「え?」

 これより辛い地獄があるのか。

「田尾寺君が私を見つけた場所、そこは第二階層黒縄地獄。受ける苦痛はここの十倍だね」

 十倍。

 あれの十倍。

 想像を絶する言葉に御神楽は思わず身震いする。

「第三階層、第四階層と地獄は下に落ちれば落ちるほど苦痛が増えていく。けど、最下層の阿鼻地獄はそれらと一線を画すんだよ」

 御神楽は翼の意図を理解しようと必死に頭を回転させるが、翼は首を振って。

「想像しない方が良い。あの苦痛は受けた者にしか分からないし、何より御神楽君には永遠に関係ない場所だしね」

 その言葉だけ、翼は神妙な表情を創る。

「もしかすると翼は御存じなのでしょうか?」

 御神楽のその疑問は当然のように思えるが。

「……」

 肯定とも否定とも取れる曖昧な笑みで御神楽の疑問を黙殺した。

「さて、ここからが本番」

 一つ咳払いをした翼は立ち込めていた気まずい空気を吹き飛ばす。

「その阿鼻地獄。堕ちる条件は生前に余程の悪行を重ねることの他に、地獄において適切な刑期を終えずに抜け出そうとすることなの」

「……」

「脱獄した囚人に風紀委員は何の刑罰も与えないの?」

 それはない。

 そんなことをすれば囚人達は脱走することに恐れなくなってしまう。

 脱獄すればどうなるか。

 見せしめも兼ねてその囚人に対して悲惨な罰を下すのが常である。

「……法でもあるのでしょうか?」

 翼の話を終始聞いた結果、たどり着いた結論がそれ。

 どうも翼は御神楽が知らない法則を知っている。

 そうでなければここまで納得のいく説明が出来ない。

 翼の話は理屈好きの御神楽が好みそうな内容だった。

「その通り。だから有馬口さんを止めないといけない」

 翼は固い声音で警告する。

「もし少しでも阿鼻地獄の門が開き、万が一そこに住まう罪人、もしくは獄卒が入ってきたらこの世界は終わりだよ」

 そんなオーバーな。

 この広大な世界が終わる。

いまいち想像出来ず御神楽は一笑に付しそうになるが、敬愛する翼の言葉ゆえ本気で考える。

「済みません、思い浮かべられません」

 地獄の最下層に位置する阿鼻地獄の住人。

 彼等がここにやってくれば何が起きるのだろうか。

「今までが浜辺で昼寝をしていたと思えるぐらい悲惨な現実が待っている。何せ彼等は最も重い罪を犯した罪人と最も重い罰を科す獄卒。全てにおいて御神楽君の想像を上回っているよ」

「……」

「考えても仕方ない」

 なおも思考に入りかけた御神楽を翼はそう諌める。

「大事なのは阿鼻地獄を出現させようとしている有馬口さんの野望を打ち砕くこと」

 世界の法だとか。

 阿鼻地獄の恐ろしさだとか。

 そんな議論は聖蘭を止めることが出来れば無用となる。

「分かりました」

 御神楽は翼の真意が分からない。

 何故そこまで自分達に拘るのか。

 何が目的なのか皆目見当がつかない。

 が、真意がどうあれ翼が御神楽達の幸福を願っていることは揺るぎのない事実。

 ゆえに御神楽を始めとした連中が翼に再度忠誠を誓うのは当然だといえる。

「早急に全員を集めます」

 御神楽の集団の大部分は翼が現れたことを知らない。

 この集団は御神楽と同じく翼を心酔している者ばかり。

 翼がお願いすれば喜んで力を貸すだろう。

「まさか私の作った学園が元凶となるなんて」

 ポツリと呟いた翼の言葉に御神楽は何か慰めようと口を開いたが、よい言葉が思い浮かばず、上げた手を降ろす。

「っ!」

 その後、御神楽は唇から血が滴り落ちるほど強く噛み、強烈な自己嫌悪に襲われたことは言うまでも無かった。


「懐かしいな」

 学園の全容が視界に収まる位置に立った翼は目を細める。

「あれから千年……振り返ってみれば一瞬だったね」

「……」

 その言葉に御神楽はどう返して良いのか分からず迷う。

 何せ御神楽にとってはこの千年は生きている実感があった歳月。

 一瞬では言い表せないほど苦悩や歓喜、生き甲斐があった。

「うーん、御神楽君はまだ消化できていないみたいだね」

 顔を顰めた御神楽を見た翼は苦笑する。

「けど、それも仕方ないか」

 と、翼は何かを言いたそうにしていたが止め、口を閉じる。

 何を言うつもりだったのか興味があった御神楽は思わず瞳を鋭くさせた。

「コホン、とにかく。私達は聖蘭の元へ行くよ」

 咳払いして場を切り替えた翼は後ろを振り返る。

 そこには鈴蘭留也や粟生香苗を始めとした御神楽に付いてきた仲間達が。

 彼等も御神楽と同じく疲れ果てていたものの、念願の翼と再会し、また行動を共に出来る事実の前に瞳を爛々と輝かせている。

 これが翼のカリスマか。

 あれほど虚ろだった彼等とは別人の様子。

 やはり自分は翼の代わりになどなれなかったと肩を落とす御神楽だが。

「桜梅桃李」

 その心を察知した翼が励ましの言葉を送る。

「自分を比べて良い対象は過去の自分だけだよ。他人を比較対象にしても苦しいだけだし」

「ですが」

 過去の自分と比べると惰性に流れ、他人と比べた自分より成長していないのではないか?

 そんな反論が思い浮かんだ御神楽だが。

「だから桜梅桃李。比較というのは同じ条件で行ってこそ成立する。生まれから違う以上、他人と比較するのは熱帯樹と針葉樹を比較することに等しいよ」

「……」

 翼の論理に御神楽は沈黙する。

 なるほど、確かに元の条件が違う以上他人と比べるのは筋違いだろう。

 敢えて挙げるとすれば、その他人と比べた結果、比べなかった自分とどう違いが出たのか。

 あくまで他人は一要素にしか過ぎない。

「分かってもらえて何より」

 理解の色を示した御神楽に翼は満面の笑みを浮かべる。

「胸を張ってよ。何せ御神楽君はあの谷上さんから唯一勝利できる人なんだから」

 その通り。

 贔屓目かもしれないが、この集団の中だと御神楽が最も強い。

 そうであるがゆえに、学園最強の谷上法美と相対する。

 今回の御神楽の目的は聖蘭の番犬たる法美の排除。

 それだけに全力を尽くせば良い。

「三田、道場、三木をお借りしてもよろしいでしょうか?」

 ただ、法美が一対一の状況で待ち構えてくれているはずがない。

 風紀委員長よろしく聖蘭の傍に降り、各風紀委員に指示を与えてくるだろう。

 御神楽としては法美以外の雑魚に刀を振るう手間すら惜しかった。

「うん、その程度の穴なら鈴蘭君で埋まるだろうし」

 その辺りを熟知している翼も了承する。

 非情時には、規則や計画を重視する御神楽よりも野性的直観が優れている鈴蘭の方が適任。

「おう、任せておけ」

 鈴蘭もそこまで考えてついているせいか胸を張って応えた。

「……落とせるのかなあ?」

 傍に立つ香苗が夢宮学園の壁を見て弱気になる。

「第三学年を敵に回すんでしょ? 彼らって夢宮学園の頂点を占める生徒。知力は勿論のこと、武力も引けを取らないよ」

「……」

 その事実に御神楽達が黙り込む。

 一騎当千の猛者が揃う第三学年。

 全員が御神楽クラスの実力の持ち主である。

「大丈夫大丈夫」

 御神楽を始めとした誰もが抱いていた不安事項でも翼は何でもない風に笑う。

「今の第三学年は同体異心だから」

 と、のたまう。

 意味が分からず、沈黙する御神楽達に翼は補足する。

「君達は私に命を捧げているよね?」

「ああ」

 代表して御神楽が答える。

「必要なら今すぐにでも死んでみせる」

 死ぬということはこれまでの経験を全て失うということ。

 第三学年達の早さには及ばないものの、御神楽達も己を鍛えてきている。

 それが無へと帰す。

 未練がないのかと問われれば首を振るが、それ以上に翼の役に立てることの方が嬉しい。

「うん……ありがとう」

 その答えに笑顔の翼が一抹の寂しさを浮かべたことに誰も気づかない。

「けど、彼らは違う。有馬口さんのために死ぬことは出来ない。何せ死んだら楽園から弾き出される」

 聖蘭は強者を好む。

 ゆえに第三学年は優遇されるが、一度その力を失えば掌を返したように悲惨な生活が待っているだろう。

「だから勝つ」

 翼は断言する。

「死を恐れる者と恐れない者。戦えば必ず後者が勝つ」

 それが翼の答え。

 第三学年だろうと恐れてはならない。

 例え力が強かろうとそれを扱う一念が脆弱な以上、負ける道理がなかった。

「さてと、勝とうか、皆」

 両手を広げて翼は全員を鼓舞する。

「私の理想を復活させるために、そして有馬口さんの野望を挫くために、皆の命を私に欲しい」

 静かだが確信に満ちた勇気の声。

 この演説に心を動かさない者がいるとすれば、その者は夢宮学園生ではない。

 御神楽を始めとした皆はこの翼を信じ、集ったのだから。

「決行は三日後」

 翼は決行日を決める。

「みんな、それまでに気持ちを高めておいてね」

「「「「おー!!」」」」

 御神楽達の歓声が辺りにこだまする。

 その光景を翼は相変わらずの笑みを浮かべて眺めていた。

「……ちょっと鈴蘭君」

 お祝い騒ぎの中、御神楽は翼が鈴蘭に何事が頼んでいる光景を目にする。

「……を……したいんだけど出来るかな?」

 喧騒に紛れ、翼が何を言っているのか御神楽は聞き取れない。

「おう」

 分かったことは翼が何かを鈴蘭に頼み、鈴蘭はそれを了承したという事実。

 そして後日、鈴蘭留也の存在はふっつりと消えた。



 未明。

 夢宮学園は創立以来大混乱に陥っていた。

 何せ昨日消えたはずの夢宮翼が現れ、生徒会を含めたあらゆる権限を自らに譲渡するよう要求。

 通常なら無視して終わりだが、その人物の振る舞いはまさしく夢宮翼そのもの。

 まさかの本人降臨に学園全体が揺れていた。

 結論から言うと、生徒会を始めとした第三学年は彼女を偽物と断定。

 学園の敷地内に入れない措置を取った。

「どうする気ですか?」

 高い壁を見上げながら御神楽は呟く。

「この壁、鬼の撃退を想定して作られた鉄壁ですよ」

 厚さ三メートル、高さ五十メートルという巨大な壁。

 当然破壊することなど出来ず、登ることも不可能だろう。

 つまり翼の目的は早々に瓦解し嵌めていた。

「そろそろかな」

 御神楽の懸念をよそに翼は太陽の位置を確認する。

「鈴蘭君が目的を果たしてくれたのなら動きがあるはず」

 翼は何かを待っているようだ。

 一体それは何なのか。

 疑問に感じた御神楽が問おうと口を開くが。

「あ、開いたぞー!」

 他の生徒が叫ぶ。

 何と、あの固く閉ざされた門が音を立てて開き始めたのだ。

 そして門の先に立っていたのは鈴蘭留也と。

「お礼を言うべきかしら?」

 地下牢に囚われていた新開地真紅の姿だった。

「別に良いよ」

 翼はヒラヒラと手を振る。

「君の望むまま、したければしても良いし、しなくても良い」

「相変わらず食えない人」

 そんな翼に真紅はため息を一つ吐いた後、眉根を引き締めて跪く。

「この新開地真紅、受けた恩は忘れない。この借りを返すために私は貴方に忠誠を誓うわ」

 第三学年のトップクラスである真紅の参戦。

 一度死んでいるため戦力として期待できないものの、周囲を引っ張るカリスマ性は健在。

 別動隊の長として動くには申し分ない人材だった。

「うん、ありがとう」

 真紅の申し出に翼はもろ手を挙げて歓迎した。

 と、そんな劇の脇で御神楽と鈴蘭が話す。

「――まさかそんな重大な任務を帯びていたとはね」

 単独で学園に侵入し、囚われの真紅を救出、果ては鉄壁をこじ開ける内容。

 臨機応変に対応可能な鈴蘭でしか成しえない内容である。

 と、頭では分かっていても。

「僕でも無理したらできた」

 翼の頼みごとなら何でも可能だと自負している心が納得していない。

「お前が行くのは幾らなんでも非常識だろうが」

 御神楽の我儘にはさすがの鈴蘭も呆れ果てた様子で。

「お前が死んだら誰が風紀委員長を相手にするんだよ」

 正論を口にした。

「そうなんだけどなぁ」

 納得できないとばかりに御神楽はまだブツクサと文句を垂れる。

 御神楽圭一。

 普段は泰然自若だが、翼のことになると感情をむき出しにする人物だった。


次がラスト。

そして、推敲の嵐が作者を待ち受けています。

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