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第四話 運命のカード

 ―(有賀陽平)―


 昨晩悩んでいたのが嘘のようにすがすがしい朝を迎えられた。

 俺はいつもどおりに朝食をとり、七時半のバスに乗る。

 学校に着くまでの間に、俺は昨日悩んでいたことを思い出す。

 果たして、黒永さんは体育祭に参加するのかどうか。

 これさえ聞ければ、俺は今日の学校の授業をサボってもいいと思っていた。

 ……無論、冗談ではあるが。

 しかし、参加しないと言われたらどうすればいいのだろう。

 俺個人の意見としては参加して欲しい。

 彼女が独りでいる必要なんてないのだから。

 けれど、彼女はそうじゃない。

 独りでいようとしている。

 どうすればいいのだろうか。

 とにかく、今日の放課後に聞いてみようと、改めて決意するしかなかった。



「体育祭? 出ないわ」

「えっ……」

 案の定、俺の質問に彼女はそう答える。

 ゴポゴポとフラスコが煮立つ音だけがする。

 その中に入っている試験管の中は曇っている。

 確か、今日の実験は有機物の合成だとか言っていた気がする。

 なんだったか、確か……って、違う。

 俺は恐る恐る口を開く。

「どうして?」

「意味がないから」

 彼女はそう言うと、フラスコの中から試験管を取り出し、試験管立てに置いた。

 確か、ある程度温めたら冷やすという工程だと言っていた。

「意味がない、か」

 彼女にしてみれば、体育祭を行う理由が馬鹿馬鹿しいのだろう。

 どうして、わざわざ運動をしなければいけないのか。

 どうして、誰かと競い合ったり協力し合ったりしなければいけないのか。

 黒永さんの瞳はそう語っているように見えた。

「でも、出たほうが楽しいって」

「楽しい?」

 少しだけ興味が出たのか、彼女は俺の方に体を向ける。

 けれども、その顔は俺と楽しく会話しようという感じには見えなかった。

「何が楽しいのかしら」

「そりゃ、友達と、皆と一緒に何かをやるっていう連帯感というか」

 改めて聞かれても、俺はしどろもどろしながらそれらしいことを言うしかなかった。

「連帯感? そんなものの何が楽しいの?」

 だが、その答えが癇に障ったのか、彼女は少しだけ不機嫌になったようだ。

「何を楽しいと思うのかは、その人それぞれだと思うけれど?」

「じゃあ、黒永さんにとって、楽しいことって何なのさ?」

「私?」

 不意に返されたためか、黒永さんはきょとんとした顔になる。

 そんなに意外な質問だっただろうか。

 彼女は少し迷って、左手で頬にかかっていた横髪をすくって耳にかけた。

 その何気ない仕草が、どうしてこうも綺麗なんだろう。

「そうね……一人でいることかしら」

「黒永さん……」

「私にはやりたいことがたくさんある、誰かと関わっている暇はないわ」

 それは、他人の存在なんて、煩わしいだけということなのだろうか。

 いつも誰かと接して生きてきた俺には分からない言葉だ。

 確かに黒永さんはいつも一人、この教室で実験しているイメージしかない。

 けれど、俺は、そんなのは嫌だと思った。

 せっかく学校に来ているのに、そこから取り残されて、いや、あえて外れようとしている彼女が嫌だった。

「黒永さん、どうしても、体育祭には出てくれないのか?」

「私は一人でいたいの。それが分からないわけじゃないでしょう、有賀」

 俺は、今日は彼女を説得することは無理だと諦めた。

 けれど、まだ、体育祭の出場種目を決める日まで十分時間がある。

 それまでに彼女をその気にさせれば良いのだ。

 その日は、こうして体育祭の話題は終了した。



 ―(牧原美恵)―


 ここ数日の有賀くんの様子が変だ。

 授業中もどこか上の空で、お昼のときもぼんやりしていた。

 吉岡くんや島津くんと一緒にいるときでさえ、ときおり考え事をしているようだった。

 最近、放課後になると黒永さんのところへ行くということは聞いていたけど。

 まさか、彼女との間で何かあったんだろうか。

 とにかく、理由が知りたくて、休み時間のときに、あたしは彼の席に向かった。

「有賀くん」

「ん……何? どうしたの?」

 ほら、今もちょっと考え事をしていたみたいだ。

「何か悩んでいるの?」

「あー、まぁ、な」

 やたらと間をとってくる。

 これは結構、重たい悩みのようだ。

 あたしが踏み込んでいけるレベルの悩みだったらいいけれど。

 もしも、深刻な問題だったら、正直、あたしが突っ込んでいいことじゃない。

「黒永さんのこと?」

 すると、こっちが驚くぐらいに反応してくれる。

 まさに、“ビクッ”という擬音語がふさわしかった。

「図星みたいね」

「牧原さんには分かるのか」

 まるで分かって欲しくはなかったかのように、陽平はため息を吐いた。

 中学からの付き合いをなめてもらっては困るよ、本当に。

 きっと、吉岡くんや島津くんも分かっているんだろう。

 けど、有賀くんのことを思って、あえて聞かなかったんだと思う。

「実は、黒永さん、体育祭に出ないって言っててさ。どうすれば参加してくれるんだろうって」

 つまり、あの天才で一人でいたがる黒永さんのことを心配していたんだ。

 有賀くんの言葉を聴いて、私はまずそう思った。

 そして、なんだか無性に悔しくなった。

 彼のことを異性として好きと言えるほど好意があるわけじゃない。

 でも、それでもあたしに一番近い男の子があたし以外の女の子を好きになっているんだ。

 ……訂正、有賀くんのこと、ちょっと好きみたい。

 有賀くんは基本的に優しいから、その優しさをもらえる黒永さんがうらやましい。

 なのに、彼に対してそういう態度でいるんだから、ちょっと贅沢だ。

 でも、彼がこんなに悩んでいるのに、嫉妬から何もしてあげないのは卑怯だ。

「そうね……黒永さんはどうして参加しないって言ったの?」

「やりたいことがあるから、一人でいたいってさ」

「それは難しい問題ね」

「学校の行事だからサボったら駄目って言っても、黒永さんが楽しんでくれないと意味がないし」

 そう言うと、有賀くんは顔を伏せる。

 実際、学校の行事をサボる人がいないわけではない。

 しかし、そういう人間は大抵後で課題が出されるものだ。

 おそらく、彼女の場合は課題が出ても、それを難なくこなせるのだろう。

 とにかく、有賀くんが言うように、ただ参加させても意味がないのだろう。

 そこで、次の授業の開始のベルが鳴った。

「もうそんな時間? ごめんね、有賀くん」

「いや、こっちも話を聞いてくれてありがとう、牧原さん」

 有賀くんがお礼を言うのを聞いてから、あたしは自分の席に向かった。



 ―(有賀陽平)―


 牧原さんに相談してから、ニ、三日が過ぎた。

 昼休み、昼食を食べ終えた俺は自分の席で悩んでいた。

 けれども、黒永さんを体育祭に参加させる良い手段が浮かばない。

 どうしたもんだろうか。

 もうすぐ、体育祭の出場種目を決める日が来てしまう。

 この日を迎えてしまえば、おそらく黒永さんは適当な種目に出ると言って、当日サボるだろう。

 それだけはなんとしても避けたい。

 しかし、それを阻止する具体策が……。

「陽平、ジュースを賭けて勝負だ!」

 声に反応して顔を上げると、新太郎が仁王立ちしていた。

「いきなりどうした?」

「次の授業、英語の小テストがあるだろ? アレでオレと勝負しようぜ」

「それで負けた奴が勝った奴にジュースをおごる、か。久しぶりだな、それ」

 しかし、新太郎の成績はフォロー出来ない程だ。

 日々、勉強をするということが出来ないのだ。

 だから、小テストの勉強だって、していない……はず。

「ふふん、今回はオレ、自信があるんだ」

 そう言って、胸をそらす新太郎に、俺は驚いていた。

 意外な一言だったのだ。

 しかも、席に着くあいつの姿は言葉通り自信に満ちていた。

 ちょっと、今回ばかりは負けるかもしれない。

 そこで、チャイムが鳴り、五時間目――つまり、英語の授業が始まった。


「――くっ、くそぉ!」

「やっぱり、こうなるか」

 結果、俺は十点満点中の八点、新太郎は四点だった。

 休み時間に互いの小テストの点数を見せ合ったのだ。

 悔しがっている新太郎だが、準備なしで四点は彼の中では高い方だ。

 それこそ、いつもはゼロ点なのだから。

「新太郎、約束、守ってもらうぞ」

「うう……今月はピンチなのに~」

 その哀れな様子の新太郎に、たかがジュース一つで大げさなと思ってしまった。

 そこで六時間目の授業開始のチャイムが鳴った。

 俺たちは席に座って、授業を受ける用意をはじめる。

 その授業中、俺は考えていた。

 先ほどの新太郎との勝負は、俺に閃きを与えてくれた。

 黒永さんを体育祭に参加させるためには、どうすればいいのか。

 そう、勝負を持ちかけて賭けをして勝てばいい。

 ただ、同時に問題点もある。

 もし彼女がそれを嫌がったら、どうすればいいだろう。

 無理やり勝負に持ち込むしかないのか。

 それ以前に、何の勝負を持ちかけるのか。

 勝負の内容は、誰でも分かるもの……トランプゲームが良いかな。

 トランプなら、今日も新太郎が持っているはずだ。

 この授業が終わったら、借りなくては。


 そして、放課後を迎えた。

 俺は新太郎から適当な理由でトランプを借りると、第二化学実験室に向かった。

 もちろん、今日も彼女はそこにいた。

「有賀、今日も来たのね」

 実験の準備をしているが、俺はかまわず聞いた。

「黒永さん、ババ抜きしない?」

 俺の言葉を聴いて、黒永さんは怪訝そうな顔をする。

 その顔から、一体何を考えているのかしら、と言っているように見える。

「二人だけでババ抜きなんて……まぁ、いいわよ、ちょっとした息抜きになるでしょうし」

 けれど、拍子抜けするぐらい、あっさりと勝負することが決まった。

 彼女に断られたらどうしようかと、色々アイデアを考えていたのに。

 ともかく、これで最大の難関は突破したことになる。

 あとは、勝つだけだ。

 シャッフルしたトランプを配っている最中に俺は言った。

「黒永さん、この勝負、先に二勝した方が勝ちにしない?」

「別にいいけれど。他に何考えているのかしら?」

 見抜かれている。

 もしかすると、俺が何を考えているのか知りたかったから、彼女はあえて勝負に乗ったのかもしれない。

 俺は臆せず、彼女の目を見た。

 真剣勝負なのだから、正直に伝えなくてはいけない。

「賭けをしよう。この勝負で俺が勝ったら、体育祭にちゃんと参加してほしい」

「……それが目的ね。じゃあ、もし私が勝ったら?」

 彼女の問いに対して、俺は口にしたくない言葉をゆっくりと吐き出す。

「もう二度と、ここには来ない」

 そこで黒永さんは目を少し見開く。

 この代償は、彼女の想像していたいくつもの選択肢のどれでもなかったらしい。

「そう、それが有賀にとって大切なこと、なのね」

 俺はうなずく。

 “実験室に来る”というのは、俺の中では最も価値のある事柄なのだ。

 黒永さんと一緒にいられるこの時間は貴重なものなのだから。

「そこまでして、私に出て欲しいわけね」

「ああ」

「……いいわよ」

 その想いが彼女にも伝わったのだろうか、彼女は約束してくれた。

 だけど、さっきから心なしか彼女の声は震えているように聞こえる。

 俺は何か彼女に変なことを言ったのだろうか。

 いや、言ったのか。

 ここに来ることが大切なことだなんてはっきり言われて、黒永さんはちょっとだけ動揺しているのだろう。

 しかし、きっと勝負が始まればそんな動揺は見せなくなるだろう。


 こうして戦いの火蓋は切って落とされた。

 ちなみに、二人でババ抜きをしてもほとんどが手札が二、三枚からのスタートになってしまう。

 そのため、俺は手札を四つ作り、それを俺と彼女で二つに分けた。

 これで、擬似的ながらも四人対戦が出来るわけだ。

 仮に俺が持つ手札をそれぞれAとB、黒永さんが持つ手札をC、Dとする。

 引く順番はA、B、C、Dの順番では分けた意味がないので、引く順番はA、C、B、Dとした。

 さて、俺から引くわけだが……。

 引いたカードはクローバーの10だが、これは手札のカードのどれとも合わなかった。

「むう……」

 次に黒永さんが、俺の別の手札から一枚――ダイヤの2を引いていく。

 これが揃ったらしく、手札から二枚の2を山に捨てる。

 俺はまた、彼女の手札から一枚引いた。


 ――勝負を少し省略するが、一戦目は俺が勝ち、二戦目は彼女が勝った。

 これで互いにリーチがかかった状態だ。

 二人だけでババ抜きなんて、面白いとは思えないかもしれない。

 だが、他のトランプゲームでは天才と称される黒永さんに勝てる気がしなかったのだ。

 ババ抜きならば、運でも勝敗は決する。

 しかし、残り三枚の状況になると、俺は結構運頼みであるのに対し、彼女はちゃんとカードを読んで引いているようだ。

 俺は彼女に思考が読まれないように必死に顔を作るしかなかった。

 そして、最後の勝負。

 俺が残り一枚――スペードの8を持っており、彼女は残り二枚の状況だ。

 つまり、どちらかはジョーカーだ。

 一体、どちらがそれなのだろうか。

 右か、左か。

 彼女の顔からは何も分からない。

 ここは一つ、直感で選ぶしかないのか。

 俺は、右側にあるカードに手を伸ばす。

 だが、それはジョーカーだった。

「むぅ……」

 俺は彼女に見えないように適当にカードを持ち変える。

 黒永さんは少し迷った挙句、左手で俺から見て右側のカードを取る。

 しかし、それはスペードの8ではなく、ジョーカーだ。

 一瞬、表情を変わったが、すぐにカードを持ち直す。

 さあ、確率二分の一しかない。

 そこで、俺は迷った。

 さっきは右側のカードを引いて、ジョーカーだったのだ。

 今回は左側にジョーカーを置いているのかもしれない。

 いや、そう俺が読むのを見越して、あえてもう一度右側にしているのかもしれない。

 いくつもの可能性を考えるが、所詮二分の一だ。

 彼女の思考を読んでも、結果が全てのババ抜きでは何も意味がない。

 そうだ、恐れていては何も始まりはしない。

 俺は左側にあるカードに手を伸ばす。

 カードに指をかけ、黒永さんの手から抜き取る。

 絵柄を見る瞬間まで、長いようで短い時間が続く。

 そういえば、試験のときもそうだと、こんなときに思った。

 試験問題が解けるときなんか、あっという間に時間は過ぎるし、解けないときには時間がいっこうに進まない感覚だ。

 俺なんかは科目によっては出来たり出来なかったりするが、黒永さんなんかはどうなのだろうか。

 白紙で解答用紙を出す一方で、数式を羅列しているのだから、時間は足りないのかな。

 そこで、思考は停止した。

 引いたカードを見たからだった。


 俺が引いたカードは――スペードの8。


 つまり、俺の勝ち、でいいんだよな。

 俺が事態を把握し切る前に、黒永さんは軽くため息を吐いた。

「負けたわ、有賀の勝ちよ」

 初めから勝ち負けには興味がなかったかのように、ただ一枚残ったジョーカーをテーブルに置く。

 俺はテーブルに散らばったトランプの山をかき集める。

 彼女は実験の準備をし始める。

 本当に、この勝負が何でもなかった様に振舞うので、少々不安になっていた。

 カードを束ねた後で、残ったジョーカーを手に取り、カードケースにしまう。

「有賀、約束は約束だから」

 ポツリとつぶやいた彼女の言葉は、俺の耳にはちゃんと聞こえていた。

 聞かせようとして言ったわけじゃないだろうけど、俺はその言葉を聞いて微笑んでいた。

 さて、彼女の実験の手伝いをしないと。



 翌日、いつものように実験室に俺たちはいた。

 だけど、黒永さんは実験をする前に俺に言ったのだ。

「体育祭、四百メートル走に出場する」

 詳しく聞いてみると、今日のホームルームで出場競技を決めたのだという。

 そう言えば、最初に会ったときの冷たい声はもうほとんど聞くことはなかった。

 きっと、彼女が他人を突き放すためにあえてそうしていたんだと、今では思う。

「でも、何で徒競走?」

「出るからには、少しでも勝てる競技にしたいから」

「勝てるの?」

 お世辞にも彼女は運動をするタイプではないため、疑問が口から出てしまった。

 率直過ぎる言葉だったのに、彼女は気分を悪くせず、答えてくれた。

「走る速さを上げるために必要なものは、何も筋力だけじゃないわ」

「じゃあ、何が必要なのさ?」

「姿勢や足の回転速度を変えるだけでも随分速くなるし、あとは風向きやグラウンドの状態も考慮する必要があるわね」

「なるほど」

「筋力をつけずに速く走るにはどうすればいいのか、考えるのは結構楽しいものよ」

 それから、彼女は自身が考える理論を長々と俺に聴かせてくれた。

 黒永さんが徒競走に出ると言ったであろうホームルームで、彼女が何を考えていたのか正確には分からない。

 けれど、彼女は昨日の約束を律儀に守ろうとしていることと、実は“走る”ことが好きなことはよく分かった。



 それから、一週間と数日は、何事もなく――途中、四日間に渡る中間試験があったが――平穏だった。

 だけど、学校の方はそうもいかず、試験が終わると、徐々に体育祭に向けて活気があふれ出ていた。

 昼休みや放課後には、毎日応援団の練習声が聞こえるようになった。

 グラウンドには競技で勝ちたいと願う人が練習に励んでいる。

 俺は障害物競走に出る予定ではいるが、当日までどんな障害物なのか分からない。

 なので、練習のしようがないので、一応当日コンディションが万全であるようにするしかなかった。

 新太郎なんかは、あれで頭脳はともかく運動に関しては俺なんかでは太刀打ちできない程のものなので、気合入れて練習していた。

 綾人は図書委員としての仕事をこなしつつ、騎馬戦に出場するため、チームで練習していた。

 黒永さんは……正直、何かしているのかは分からなかった。

 彼女はいつものように実験室で実験しているし、下校時には俺とバス停で別れてしまう。

 なので、さっぱり分からなかった。



 そして、待ちに待った体育祭が、始まる――。


 第五話へ続く

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