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父はドS  作者: 駒沢愛歌
2/2

そしてバトンは渡った

はい、こんな調子です。下ネタは出てきませんので、安心して下さい?





父の二回戦が始まろうとしていた。父の対戦相手は


若い女性だった。二十歳くらいだろうか?舞ちゃん


ラブリーという、ニックネームだった。父は恐ろし


く落ち着いていた。司会者が意気込みを訊く。父は


「頑張ります」舞ちゃんラブリーは『やるっきゃな


い!』と随分温度差が感じられた。


ゲーよが始まる。


真ん中にテーブルがあってその上に布が被さってあ


る。ドラムロールが鳴る



司会者が布を引き上げた!




『TVリモコン』であった。



さあ青コーナー笹木さんどうぞ!



「NHKさえも映らない」




会場にどよめきが起こった



おーとこれは凄い状況だー!



緊急時には困るぞー。



さぁ、対する舞ちゃんラブリーさんどうぞ!




『太川陽介しか映らない』



おーとこれは笹木さんの解答に寄せてきた感じがします。



会場にジャッジを委ねましょう。




青コーナー笹木さんが良かった方



うおー!!!!



これは決まりですね、勝者笹木さん!










何とか勝った父、控え室で倒れ込んだ。


僕は父の身体をマッサージしていた。


父はあちらこちらに、テーピングをしていた。


それほど、この戦いが激しいかを表しているようだった。


父が何か言っている。「私と代われ」


僕が父の代わりに!?


父は相当疲れている。代われるものなら代わってあげたい、


イベントスタッフの人に言ってみた。


何やらトランシーバーで話している。


優勝賞金を辞退するなら構わない。


という、条件だった。


父も僕も承諾した。











こうして決勝は僕が出ることになったのだ。


父は控え室で横になってると言った。


僕は父と固い握手をして、会場に向かった。


決勝は全てが賑やかになっていた。


証明も豪華だし、ドラムロールが、ベートーベンの


運命に変わっていた。僕の対戦相手はガクブチツヨ


シという、長渕剛のそっくりさんだった。若干の不


安があった。司会者が現れベートーベンの運命が流


れた、そして布を引き上げる!





テーブルねお皿の上には


『フリースタイル』


とプラカードで書かれていた。



司会者が言う、自由な発想でどうぞ!





ガクブチツヨシが答えた


『イナバ101人乗っても大丈夫…?』



会場にまたどよめきが起こった



僕は焦った。






司会者が言う、笹木さんどうぞ!



『コニタンとプリクラ』



会場に拍手が起きた


しかし僕の中では負けたと思った。



会場にジャッジを委ねた。



ガクブチツヨシさんが良かった方、



うおー!!!



笹木さんが良かった方



うおー!




勝者ガクブチツヨシさん!!









そうして僕は負けた。


肩を落として控え室に帰った。


父はよくやった!と言ってくれた。


僕は悔しくてたまらなかった。


情けない。


なんでか涙が出てきた。


気がついたら父の胸で泣いていた。


来年も出ようよと父に言った。


そしたら


『今回で終わりなんだよ』


って、どんだけドSなんだよ!



        終わり  

最後までお読みいただきありがとうございました。

笑ってくれたら何よりも嬉しいです。

本当にありがとうございました!

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