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第27話

 和希の付き人である河内かわうちが上司からの電話から戻ると和希の姿がなかった。


「和希様?」


 男性用トイレ以外の色々な場所を探すも姿がない。

 次第に焦りを覚える河内だったが和希はやはり見つからない。


 しかし、男子トイレを見に行くわけにもいかず、和希がトイレにいると考え、しばらく撮影現場の隅っこにある椅子の近くで待つことにした。


 すると撮影現場に一人の少女がとても焦った様子で駆け込んできた。


「た、助けて!! 和希がっ!!」


 和希の名前を聞いた瞬間に河内はすぐに少女に駆け寄った。


「大丈夫ですか? 和希様がどうかしましたか?」


 近くで撮影していたスタッフや役者たちも一端撮影を中止し少女の近くへと寄ってきた。


「はぁ、はぁ、和希が、女たちに――連れていかれそうなの」


 いまだ、息もと整わない少女の肩を掴み、詰め寄る河内。


「場所はどこですか?!」


「だ、第二、駐車場……っ、はぁ、はぁ」


 少女、北条由依ほうじょうゆいは必死に第二駐車場のある方角を指さした。

 それを聞いたとたんに河内は駆け出していた。


「か、河内さん! 一人じゃ危ないっす! 他の女の人たちも向かって!!」


 助監督が適切な指示を出しスタッフたちは慌ただしく動き出す。


「監督がいないこんな時にこんな事になるなんて……」


「助監督、和希君が攫われそうって本当?!」


 和希と普段仲のいい、ドラマの主役である黒羽モカ《くろばねもか》が話しかける。


「はいっす、すぐに警察に連絡するっす」


「わ、私も行ってくる!」


 駆け出して行こうとするモカを助監督はすぐに止める。


「ダメっす! モカちゃんは主役っすよ! もしもの事があったら困るっす」


「だけど和希君が!」


「モカちゃんが和希君を弟みたいに思ってるのは分かってるっす。それでもここは堪えてくださいっす」


 そういって、助監督はモカに深く頭を下げた。


「助監督……っ!」


 モカは悔しそうに唇を噛みしめた。


「ごめんなさい、私が悪いんです、和希は嫌がってたのに私が大丈夫って無理やり……」


 北条由依は泣きながら謝っていた。

 そんな由依をモカが慰めた。


「大丈夫だよ、貴女が頑張って走ってきてくれたから、それに和希くんはすごいんだから」


◇ ◇ ◇


 河内は少女から聞いた第二駐車場へ最短ルートで必死に走っていた。


 第二駐車場に付くと、ちょうど運転の荒い一台のワンボックスカーが、急いで駐車場から出ていく姿が見えた。

 そして、その車の後部座席に一瞬だが縛られている和希の姿が見えた。

 

 ――遅かった。


 河内はすぐにスマホを取り出し、警察に連絡する。


「青年が誘拐されました、誘拐した車は西宮第一スタジオ、第二駐車場から東北方面へ逃走中、車はワンボックスカーでナンバーは――です」


 警察への通報を終えると河内はすぐに上司である、安藤へと連絡する。


「申し訳ございません、和希さまが攫われました……はい……はい。了解しました、では直ちに安藤様と合流を希望します、はい、では、そのように……」


 河内は自分の失態に内心舌打ちしながら、咲の屋敷から迎えに来る車を待つ事にした。


◇ ◇ ◇


 俺が車に押し込められてから30分ほど移動したと思ったら、どこか人気のない廃工場みたいな場所に連れてこられた。

 俺の体は縛られているので、女たちに運ばれたのだがその時に体をベタベタと触られて心底気持ちが悪かった。


「じゃぁ、和希君はここに大人しく座っててねー」


 犯人の女のうちの一人に言われ椅子にロープで縛りつけられてしまう。


 くそっ、きつく縛りやがって、体が痛いじゃないか。

 

 そんな事を考えていると、廃工場の外から俺が乗せられていた車とは別のエンジン音がした。どうやら、もう一台車が来た様だ。

 まだ仲間がいたのか。


 そして、エンジン音が止まったかと思うと、しばらくして廃工場の中にまた別の女たちが4人程入ってきて話し始めた。


「どうやら、上手くいったようだな?」


「あぁ、こっちも問題ない」


 そのうちの一人が俺の方に何か小さい物を抱えてやってきた。

 そして、俺の横にあった椅子にそれを下ろした。

 俺はそれを見た瞬間思わず声をあげてしまう。


「なっ、お前たちこんな小さな子まで!!」


 そう、俺の横に下ろされたそれは4,5歳くらいの小さな女の子だった。

 女の子は口にガムテープを巻かれて口をふさがれてムグムグ言っていたが、目元から涙が流れている。

 息がしずらくて苦しそうだ。


「誤解だよ、和希君。私が興味あるのは君だけだよ。こっちの子は身代金目的さ。だって私たちの逃走資金は必要でしょ?」


「そうそう、それにその子は東間あずま財閥の子どもだからね。きっと莫大な資金がもらえるよ」


「それにしても、東間の連中はちょろかったな。簡単に私たちの作戦にのせられちゃって」


 俺はこいつらの会話に怒りを覚える。


「お前たちが用があるのは俺なんだろ! こんな小さな子を巻き込むことないじゃないか!」


「だから、お金が必要なんだって」


「くっ、せめて口のガムテープだけでも外してくれ! 息がしずらくて苦しそうだ」


「でも、そのガキ煩いからなー。和希君がどうしてもっていうなら考えるけど」


「……お願いします」


 俺は椅子に縛られているが、それでもできる限り頭をさげてお願いした。


「しょうがないなー。おい」


 女が他の仲間に命令して幼女の口のガムテープを外させる。


「あっ、……やめっ、おうち、かえちてー、うえぇぇぇぇえん」


「あーうるさい、うるさい、やっぱガムテープしておくか」


「ひっ、いや、いや、……おとなちくしましゅ――」


「お、大人しくしまちゅだって、ぎゃはははは」


 女達が下品に幼女を笑う。


「笑うな! 恐怖で呂律ろれつが回らなくなることだってあるんだ。それにこんな小さな子ならなおさらだろ」


 こんな小さな女の子が大勢の女たちに連れ去られ、縛られて、口にガムテープまで巻かれさぞ恐ろしかったことだろう。

 考えただけでも胸が痛くなる。

 俺は悔しさから歯をグッと噛みしめた。


 そんな俺を見て女のうちの一人が身震いをした。


「あぁ……こんな状況になってまで他者を思いやれるなんて、君は何て優しいんだ和希君! でも、だからこそ! 私は、私はぁぁ、君を汚してみたい!」


「おい、あまり興奮するな。楽しみは後にとって置け」


「ちっ……今いい所なのに」


「とりあえず、東間に連絡を入れろ。身代金の交渉だ」


「わかったよ……」


 女たちは俺たちから離れ、電話をかけに何処かへ行ってしまった。

 

 廃工場の一室には俺と幼女のみが残されている。

 そして、隣の幼女からすすり泣く声が聞こえる。


「大丈夫? あの女たちは今はどこか行ったみたいだから安心して」


 全然、安心できないけど幼女を少しでも安心させるために出来るだけ優しい声で話しかけた。


「うぅ……怖いよぉ、お兄ちゃん」


「よく、怖いのに声をあげるのを我慢したね、えらいえらい。お嬢ちゃんはなんてお名前かな?」


「すーちゃんは、すーちゃんだよ。ぐすっ」


 女たちは東間財閥から身代金を請求するとか言ってたな。

 恐らく、東間とは5大財閥の一つに数えらえれる、あの東間だろう。


「すーちゃんって言うんだ。可愛い名前だね。俺は和希って言うんだ」


「かじゅきお兄ちゃん……?」


「うん、そうだよ」


 俺はすーちゃんと他愛無い会話をしながら、なんとか縄抜けを試みる。

 犯人たちが、俺の手を前で縛ってくれたのが幸いした。

 これなら、なんとか抜け出せそうだ。


「じゃーん!」


 俺はすーちゃんに自由になった手を見せる。


「かじゅきお兄ちゃん、しゅごい!!」


「すーちゃん、静かにね」


「う、うん」


 俺は自由になった両手で自分の縄を解いた。そして、すぐ隣にいるすーちゃんの縄も解く。


「よし、逃げよう」


「うん」


 でも、入口に多分、女たちがいるんだよなー。それに、犯人に捕まるときに足を痛めていて、上手く歩けない。

 縄抜けしたのは早まったか?


 そう思った時、壁に空いた小さな穴を見つけた。どうやら外に続いている様だ。

 スーちゃんくらいならギリギリ通れそう。


「すーちゃん、この穴から外に出れそうだよ」


「うん、でも、お兄ちゃんは?」


「俺なら大丈夫! すーちゃんは一人で頑張って街中まで行って助けを求めるんだよ。そしたら、お巡りさんを呼んでもえるかな?」


「でも……」


 すーちゃんはとても不安そうに俺を見ている。無理もないこんなに小さいのに一人で逃げろなんて……きっと心細い事だろう。

 それでも、彼女の安全の為に俺は彼女だけでも逃がさなくてはならない。


 俺はすーちゃんを安心させるために優しく抱きしめる。


「怖いよね、ごめんね、でも、すーちゃんだけが頼りなんだ。お願いできる?」


 すると、すーちゃんは俺の胸の中で小さく頷いた。


「うん、すーちゃん、がんばってみる……」


「うん、すーちゃん、頑張れ! それじゃぁ行って!」


 すーちゃんは、壁に空いた小さな隙間から外にでて、トテトテっと走って廃工場から脱出していった。

 すーちゃんの姿が穴から見えなくなるまで見送り、俺はこれからどうするか考える。


 とりあえず、この部屋の出口は一つしかないし、そこから出たらすぐに犯人達にばれてしまう。

 俺は部屋の中を見渡し、どこか隠れられそうな場所をさがした。

 そしてちょうどドラム缶の様なものがあったのでその陰に隠れる事にした。


 そして隠れ始めてから15分ほどして女たちが戻ってくる気配がする。


「あぁ……いま、声を聞かせてやるよ。だから、安心し――って、おい! ガキと和希がいない! どこ行きやがった?!」


「そんなバカな?!」


「入口は確かに見張っていたのに」


 女たちが慌ただしく、俺とすーちゃんを探し始める。

 頼む、どっか別の場所へ行ってくれ!


「待って! この部屋から出られるはずがないわ、この部屋にまだいる筈。探して」


 犯人たちのリーダーと思われる女が的確な指示をだす。

 そして、俺はあっけなく女たちに見つかってしまったのだった。


「おっ、和希君見っけ」


「ガキの方はどうしたの?」


「さぁ? 知らないよ」


 俺はそう言って肩を竦めてみせた。

 犯人達はそれが気に食わなかったのだろう、激高した。


「ふざけんな! 大切な金ずるをどこに隠しやがった、言え!!」


 リーダーの女が俺の胸ぐらを掴んで俺を持ち上げた。

 息が苦しい。


「死んでも教えるか」


「くそがっ!!」


 俺の持ち上げられた体は地面に叩きつけられる。

 肺の中の空気が一気に外に出た。


「かはっ!」


「り、リーダー、和希君に暴力を振るわないで……」


「ちっ、おい、お前ら、コイツを可愛がってやりな!」


「へへっ、その言葉を待ってたわ」


「和希君、優しくしてあげるね……」


 女たちが俺ににじり寄ってくるので、俺もなんとか体を引きずりながら後ろに逃げる。

 血走った目が怖い。


 ――ひぇぇぇええええ、誰か助けてぇ!!


 しかし、壁際まで来てしまい、もう後ろに下がれない。


「さぁ、覚悟するんだな、けひひひっ」


 犯人の女たちの手が俺の体に触れそうになり、俺はもうダメだと思い強く目をつむった瞬間だった。

 廃工場の扉がバンっと、けたたましい音を立てて開かれた。

 

「和希様、お迎えに上がりました!」


「和希様、ご無事ですか?!」


 そこには、俺が見知った顔と警察と思われる人たちが大勢いた。

 そして、俺はその人たちを見たとたん思わず叫んだ。


「安藤さんっ! 河内さんっ! 助けてっ!!」


「和希様、お任せを」


◇ ◇ ◇


 俺が安藤さんと、河内さんに助けを求めた後、二人は俺の近くにいた犯人の女たちをあっという間にしてしまった。


 そして、その後すぐに俺は河内さんに抱きしめられていた。


「……とても心配しました。もう、勝手にいなくなってはダメですよ」


「ごめんなさい、二人とも、心配をおかけしました」


 河内さんの胸の中はとてもいい香りがして気持ちよかったけど、安藤さんと河内さんにきちんとお礼を言う。


「いえ、私が目を離したのがいけなかったのです、すません、和希様」


 河内さんが俺の頭を優しくなでながらそう言う。

 安藤さんも、俺が無事でともて安心したようだった。


「いえ、私が河内に緊急の連絡をしていたせいです。しかし、和希様が本当に無事でよかった」


 二人の顔を見てほっとした俺だったが、すーちゃんの事を思い出す。


「そうだ、すーちゃん! 東間の令嬢だと思うんですけど――5歳くらいの小さな女の子はどうなりましたか?!」


「安心してください、彼女ならすでに街中で保護されたと連絡が来ています。幼いながらに懸命にあなたの事を説明していたそうですよ。東間財閥の方々もとても和希様に感謝していました」


 そっか、すーちゃん無事に保護されたんだ。よかった。

 もしかして、すーちゃんがこの場所を皆に知らせてくれたのだろうか?


「あの、どうしてこの場所が分かったのですか? もしかしてすーちゃんが?」


 俺は安藤さんにそう尋ねると、彼は首を横に振った。


「残念ながら彼女の証言では場所の特定までは出来ませんでした。しかし、咲お嬢様がいち早く和希様の異変を察知して私に指示を出したのです」


「咲が?」


「和希様が咲お嬢様から退院祝いにもらった、そのバッチ」


 安藤さんは俺が胸に付けているバッチを指さした。


「そのバッチはGPS発信機になっているようなのです」


 えぇ?! GPSって居場所とかが分かるあれだよな……? どうしてそんな物を?


「理由は分かりませんが、今回はそのバッチに救われましたね、和希さま」


 安藤さんにそう言われてまじまじと胸にあるバッチを見つめる俺だった。


◇ ◇ ◇



 廃工場から出ると既にあたりは真っ暗になっていた。

 犯人の女たちも全員、警察に逮捕されてこの事件は終わりを告げた。


 あの犯人たちが何故、俺を狙ったかは分からないけど恐らく、俺が美少年だからだろう。

 なんて罪な男なんだ俺は……。

 まぁ、リーダーの女は金目的っぽかったけど。


「和希っ!!」


 そして、廃工場から出た俺を真っ先に出迎えてくれたのは咲だった。

 咲は俺を見つけるとすぐに抱き着いてきた。


「咲、ごめん、心配かけたね」


「あぁ……和希、大丈夫? 痛い所はない? 何かされなかった?」


「あぁ、うん、足を少し痛めたけど平気だよ」


 俺がそう言うと咲は心底安心した様子だった。

 しかし、次の瞬間には抱きしめる腕が俺を痛いくらいに締め付ける。


「そう……よかった。いいえ、良くないわ……やっぱり、和希は外に出しちゃ行けないのよ。ずっと私の部屋にいた方がいいわ。そうよ、その方がいいに決まってる。大体、北条が悪いのよ、和希をそそのかして、挙句に騙されて和希の足を引っ張るから……でも、もう安心していいわ和希。これからはずっと私がそばにいて、ずっと守ってあげる。だから安心して私の物になってね。ふふっ、これからの生活を思うととっても楽しみだわ、ねぇ、和希、和希もそうよね? そうだと言って、ねぇ、和希?」


「えっ? ちょっと咲? 大丈夫?」


 俺はそう言って咲を無理やり引きはがした。

 なんだか咲の様子が少しおかしい。瞳がどす黒く濁っているように感じるし、少し怖い。


「あぁ、和希が私を心配してくれている。大丈夫よ、和希、私は何ともないわ。少し和希が心配で心配でたまらなかっただけなの。そのGPSも和希がどこかに行っちゃいそうで心配でつけたのよ。役にたったでしょ? 私を褒めて和希」


「あぁ……助かったよ咲、ありがとう」


「ふふっ、当然よ。私は他の無能な女達とは違うの。和希にとって一番いいのは私といる事なの。和希が欲しい物なら何でもあげる。したい事があるなら私が叶えてあげる。だから、和希、私だけを見て、私のそばにずっといて、おねが――」


「ていっ!」


 なんだが今の咲がすごく怖くて、俺は思わず咲の頭にチョップをかました。


「いたっ! 何するのよ、和希」


 咲が涙目で訴えてくる。ちょっと可愛い。

 しかし、どうやら元に戻ったようだ。


「い、いや、何となく?」


「何となくってひどいじゃないの! せっかく私は和希を心配してたのに」


「えっと、それについてはありがとう。でも、俺は大丈夫だから落ち着いて。ほら深呼吸、すーはー。すーはー」


 咲は俺に言われるがまま深呼吸をする。


「どう? 落ち着いた?」


「うん……、ごめんね和希」


「ううん、俺の方こそごめん。そしていつもありがとう」


 そう言って俺は咲の手を握り微笑んだ。


「ふふっ、どういたしまして。所で和希、鳥は鳥かごの中にいた方が幸せだと思う? 鳥かごの中ならずっと安全よ」


「……お、俺は自由が好きだな。それに、自分の力で羽ばたいていたいかな」


「自分の力で羽ばたく……そう、気が変わったらいつでも言ってね」


 多分、俺の気が変わることないだろう……。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] バッジ badge ですね。
[一言] 自分はこの話好きでしたよ。 やはり正妻は咲だな。 ヤンデレは正義。
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