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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナ、垣間見える乙女心!

 「わたしはマジシャンではありませんが、それと似たようなことはできます」

 イタクはそういうと、生やしたばかりの耳をぴょこぴょこ動かして見せました。

 まるで本物の猫の耳。自分の耳を直視できずにいるタカハルは、目を丸くして言葉を飲みました。

 「あら。そんなことくらい、わたしにだってできるわ」

 「えっ」

 そんなイタクの得意げな顔へ張り合うよう、今度はクトアが指をぱちん。

 「ほら。これでしょ?」

 「うわ。ええ……?」

 紅い髪の流れる頭の上に、赤い三角状の輪郭。

 イタクより上に長い猫耳が、クトアの頭上に現れました。

 「ど、どうなってんだ……」

 「わわわっ。そんな大胆に魔法を……!」

 「魔法……。なのかな。ちょっと違うような」

 「このさい、どうでもいいの!」

 道理では起り得ない現象を見つめて、ふむ、と見つめる詩惟花。

 その隣ではジュナが少し慌てているようです。

 「タカハルは普通の人間なんだから、そんな不思議なもの見せて惑わせちゃダメ!」

 「で、でも、もう見せちゃってるし……」

 「な、なんとか誤魔化さないと……!」

 詩惟花とジュナは顔を近づけてこしょこしょと内緒話。

 「お姉様たち……! すごいわ! 手品ができるのね!」

 「一体どういうタネなんだ? 全然わかんねぇ」

 一方で盛り上がっているのは、タカハルと麻子の二人。

 「海外ではジョークが盛んで上手だと聞いていたけど、ユーモアに溢れているわ! さすがお姉様とお兄様! ふふふ……ふふふふふ!!! すごい! さすがわたしの親戚! ブラーヴォ!」

 「麻子。これくらいお茶の子さいさいです」

 「そうよ。朝飯前もいいところだわ」

 その勢いに平然と乗っかる邪神姉妹。さて、困ったのはジュナ。

 「どうしよぉ~~~~~! タカハルをなんとかごまかさなきゃ……!」

 「い、いっそのこと、わたしもネコミミを生やしちゃう? ほら、同調圧力は効くっていうし……」

 「余計混乱するよ~~~!」

 「そんなに困ることなのか?」

 「えっ」

 ジュナが頭を抱えて悩みまくります。そんなジュナへ、ルラァ―がひとこと。

 「だから、困ることなのか? 人間が超能力に触れることが」

 「こ、こまるよっ!」

 ジュナはつま先立ちになりながら、ルラァ―に向かって言いました。

 「タカハルが、その……。嫌になっちゃったりしたら、イヤだもん!」

 「なにを?」

 「普通とは違う世界のこと……」

 ジュナは声をしぼませながら言うと、少し不安気にタカハルの方を見つめました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


タカハル:「今度はジュナに三つの質問」

ジュナ:「どんとこい! タカハル~!」

タカハル:「第一問。ジュナの好きなデザートは」

ジュナ:「もちろん! イチゴのショートケーキ!」

タカハル:「第二問。海と山、どっちが好き?」

ジュナ:「うーん。どっちも捨てがたいけど~。どっちかといえば、山!」

タカハル:「第三問。どうして俺を驚かせに来る?」

ジュナ:「それはっ……! 自分で気づいてよ! ばかっ!」

タカハル:「なんで俺が怒られるんだ……」

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― 新着の感想 ―
[一言] ジュナ。可愛い。
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