表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/24

Intercept_02



 父へ送ったメールは、思いのほか早く返信が返ってきた。


 そういえば、よくよく考えても見れば今の時刻とは、いつも通りなら父は既に帰ってきているであろう時間に当たる。

 日は傾ぎ切って、恐らくは今まさに水平線の際に触る頃であろう。

 この煩雑とした街の風景からではその風景は目視できないが、しかし俺は、そんな斜陽の様を明確に脳裏に思い描く。


「……、……」


 俺の送ったメールには、概ね帰りが遅くなるという旨の文章をしたためておいた。

 その返信は、全く無味乾燥にその了承を示すものであった。


 ――あとは、

「雨が降るらしいから、気をつけろ」と。


 そのような言葉で、父からの返信は締めくくられていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ