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できない『僕』とできる『俺』  作者: 鷹
1年生編
7/7

陸上でGO1

4月ももう終盤


この時期になるとよく見かけるのが部活動の勧誘である


そして部活動の見学もある

そう見学である・・・だから





「こうして女子陸上部を見ていても問題ないよね!」


「無いな!」


「問題有るからな?」


大和と勇気の発言に呆れる太一


「いやいや、太一よく見てみてよ」


大和は陸上のコースを指差す


「んっ?」


太一は大和の指差す方を見る


「ファイ!」


『オー!!』


「ファイ!」


『オー!!』


そこには女子陸上部の部員達が走り込みをしていた


「あれがどうした?」


「わからないの?」


「?」


「佐倉、よく見てみろよ・・・走る女子、健康的な肢体、揺れる胸、引き締まった尻!」


「いいね!」


「お前ら馬鹿だろ!?そんな不純な動機で見てたのかよ!?」


「それ以外に理由があると思っていたの?」


大和が聞く


「はぁ、てっきり石原の応援かと思ってたよ・・・」


「瑠璃ちゃん?そう言えば走ってないね?」


「まだ着替えてるんじゃないの?そう言えば石原も結構スタイル良かったよな・・・あれはD・・・いや!Eはある!!」


「そいや!!」


ドゴッ!


「ぐほっ!?」


熱く語る勇気を誰かが後ろから蹴る


「なんの話してるのよ!!」


「おっ、噂をすれば」


勇気を蹴ったのは石原瑠璃だ



「やぁ瑠璃ちゃん♪」


「やっほ!大和ん♪」


「なんだお前らそんなに仲良かったのか?」


親しく挨拶する大和と瑠璃に太一が聞く


「色々とお話ししてたらね!」


「いっつつ・・・いきなり蹴るのは酷くない?」


勇気が背中を擦りながら言う


「人の胸のサイズをぎゃあぎゃあ言ってたからね・・・まだ蹴られたい?」


「裸足でお願いします!!」


「そいや!!」


ドゴッ!


「さっきと同じとこ!?てかその靴痛い!!」


「・・・それで?石原は部活出ないのか?」


拉致があかないと判断した太一が聞く


「んっ?あぁ今日はこれから用事が有ってね」


「用事?」


大和が聞く


「スパイクがもうボロボロだから新しいのを買っておこうと思ってね、もうすぐ大会出し」


「えっ!瑠璃ちゃん大会出るの!?」


「そっ!選手に選ばれたんだ♪だからスパイクも早めに買って馴染ませないと!」


「へぇ、凄いじゃないか」


大和と太一が感心する


「ふふん♪さて、じゃあそろそろ行くね?」


「・・・僕達もついていって良い?」


「はっ?」


大和の発言に太一が反応する


「えっ?別に良いけど、つまらないと思うよ?」


「どんな風にスパイクを選ぶのか見てみたいんだ!ねっ!太一♪」


「いや俺は別に・・・」


「一緒に行くよね?」

「いや俺は」

「一緒に行こうぜ!」

「だから別に」

「一緒に行くよ!!」

「またこれかよ!!」


結局太一が折れたのだった



こうして大和と太一と背中を擦る勇気が瑠璃と一緒に学校を後にしたのだった
















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