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できない『僕』とできる『俺』  作者: 鷹
1年生編
2/7

入学式と自己紹介1

「~♪」


大和はこれから通う高校『私立葡萄高校』の制服を着る

学校名はふざけているのかと言いたい学校自体はマトモな学校である


「いいないいな~♪やっぱりきまってるね!!」


鏡を見ながら大和はキメ顔を作る


「これで先輩にも褒められるかな?」


大和が葡萄高校を選んだ理由は憧れの先輩がそこに進学したからだ

大和が中学1年生の時にその先輩は3年生・・・

周りに上手く馴染めなかった大和を励まし、今のような明るい性格に変えた人・・・大和にとっては恩人なのだ


「入学式が終わったら挨拶しよう!・・・3年生って出席してるのかな?」


大和は準備を終えて部屋を出た



・・・・・・


「太一!のんびりしてたら遅刻するよ!!」


「はぁ・・・」


太一は寝癖を整える


「太一!」


「母さん、遅刻するわけないだろ?ここから学校まで徒歩3分だぞ?」


太一が葡萄高校を選んだ理由は単純だ、家から近いからだ

最終的に就職なので重要視される学歴は最終学歴だっというのが太一の考えだ

高卒なら高校が大卒なら大学によって評価が違うと考えている太一にとっては高校などどこでも良かったのだ


「あ、母さん!今日は昼に帰るけど昼飯は適当に食うから作らなくていいから!」


太一は母親に言いながら寝癖を直した


・・・・・

・・・・

・・・

・・



「えっと~?僕のクラスは・・・」


大和は掲示板に貼られたクラス割りの表を見る


「・・・・・1組には無いか・・・2組は~?」


1組から順番に見ていく大和


「俺のクラスは・・・」


その大和の隣に太一はやって来た


『3組(だ!)(か・・・)』


大和と太一は同時に呟いた・・・大和は呟くと言うより叫んだっと言った方がいいかも知れない


「・・・・・・」


「あっ、ごめん・・・」


大和の声に少し驚いた太一に大和は謝る


「いや、気にするな」


太一は教室を目指して歩き出した


「あっ、待って!僕も一緒に行くよ!!」


その太一の隣に大和は走って並んだ


・・・・・


二人は昇降口を抜けて廊下を歩く


「1年生は3階なんだって!やっぱり高いところってテンション上がるよね!あっ!そう言えばここって屋上を開放してるらしいよ!お昼とかそこで食べれるよね!!それとさそれとさ!」


「・・・お前いつもそんな感じなの?」


喋りまくる大和に太一が言う


「えっ?うん!こんな感じだよ!あっ、・・・うるさかった?」


「あぁ、うるさい・・・」


「ご、ごめん・・・でも嬉しくってさ!」


「嬉しい?」


「だって僕この高校に通いたかったんだ!夢がかなって嬉しいんだよ!」


「へぇ・・・」


「あ、そう言えばまだ自己紹介してなかったよね?僕は北川大和!趣味は漫画を読んだりゲームをしたりすること!」


「・・・俺は佐倉太一・・・」


太一は名前だけを言う


「よろしく太一!!」


「・・・」


太一は馴れ馴れしいなと思っていた

そして次に大和が差し出した手を見た


「・・・これはなんだ?」


「握手だよ!あ・く・しゅ!」


「・・・・・」


「よろしく♪」


ズイッと手を差し出す大和


「あ、あぁ・・・よろしく・・・」


その手を太一は握った


太一は大和のこのテンションに引いていたが・・・












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