第1章第8話 また一人また一人
香花館の門に優多と無限が並んで突っ立っていた。
「で、なんで僕がこんなことをしなけばならないんですか?」
優多は無限に聞いた。
なぜ聞いたのかって?それは来客を迎えるのに適していない格好だったからだ…
「何でって、相手は大炎界からの使者なんだよ!まずは、最初に攻撃をするに違いない」
「いや、その理屈は明らかにおかしいでしょう!なぜ来客を迎えるのに戦わなきゃならないんですか!無礼にもほどがありますよ!」
優多は、無限に正論を放ったが、
「チッチッチッ!優多はわかっていないな〜いい?大炎界の住人は…」
ドゴンッ!!
無限の話を途切るように壁がものすごい勢いで壊された。
「お邪魔します!よう無限!遊びに来るために第一関門のこの門を勢よくぶっ壊して入ってきたぞ!」
入ってきたのは、自分と同じ背ぐらいの少年だった
髪の毛は赤毛で、結構髪は綺麗に整っており、瞳は琥珀色で輝いており、輪郭は日本人のような形になっており、
外見は優しくて明るい雰囲気だが、内面はどうだろうか?
「おいおいカイト!こんな奴入れていいとは一言も言っていないよ」
「別に入りたい奴は入れてあげていいと思うんだが…何か問題でもあるのか?」
「ありすぎるよ!」
本当にありすぎた、あの壁を見ている限りでは、カイトがいたところはもう無い。あれをどう避けたんだか…。そんな事もあり、来客の事で無限とカイトが揉め合っていた。
すると自分の目の前に、さっき壁を破壊した少年が現れた。
その少年は、笑って自分に話しかけてきた
「君は確か新入りなんだよね?確か無限の執事だっけ?まあこれからも会うことが多くなるだろうしよろしくね」
そう言って少年は右手を出してきた。
手首には金色の輪を3つか4つ重ねてぶら下げており、左手首も同じようになっていた。
「よ、よろしくお願いします!」
そう言って優多は差し出された右手を握った。
そのとき、ふと疑問に思ったことが2つあった
1つはこの人の名前。もう1つはこれからも会うことが多くなるというところだった。
「あの自己紹介まだでしたよね?よかったら名前を教えてくれませんか?」
「おおこりゃすまない僕の名前は、火子真 豪気炎を操る能力で大炎界から使者としてきたんだ」
ほうほうどうりでさっきから暑かったのか、こういう能力は色んなところで使えそうだから便利だな〜冬のストーブ代わりだったり、コンロ代わりだったり…
「それで、なぜまた会うことになっているんですか?僕達ってそんな関係でしたっけ?」
「ああ、無限から聞いていないかい?まあ聞いていないから僕に聞いているんだろうけど…
まあ僕と無限は幼馴染なんだよだからこうやって一ヶ月に、2.3回はここに遊びに来ているんだ」
そうだったのか と優多は思ったが、じゃあ何で無限はああやって豪気を避けるのかがわからなかったがそんな僕の心を読み取ったのか、
「実は、無限の見られたくないものを見てしまってあれから無限は僕を必死で襲いにかかってくるんだ」
それを聞いて優多は何とも言えなかった。
そして、無限とカイトを見たが、まだ口論が続いているようで、一向に終わる気配が無かった。
そして、豪気の口からとんでもない言葉が聞こえた
「ねえそういや優多。その刀って香花刀だろ?」
「はいそうですが…何か問題でもあるんですか?ってかなんで知ってるんですか!?」
豪気は優多の香花刀に目を丸くしていた
「噂でその刀の事は聞いているんだ…だから僕と一戦交えてくれないか?その刀を持っている奴を実際見たのは初めてだから」
「えっ!だ、ダメです!怪我しちゃいますよ!僕は戦うのは別にいいですが、剣と拳では危ないですよ?」
「いや、大丈夫だ。優多って自分の『気』から刀を作り出せるんだろ?だったらその刀と気から作る刀の二刀流でかかってきてくれ」
豪気という名前の通り、気が強く屈しない態度だった。
「でも、もし怪我でもしたら…それに、なぜ気力刀の事も…」
「僕のところにはいち早く情報が届くようになっているんでね!それに大丈夫だ!こんなんで死んだりしたり痛みの声なんてあげたら大炎界の住人としての恥だ。いいぞどこからでもかかってこい!」
豪気の意気込みはバッチリだった。それに彼は超人。普通の人間ではないからこんなことができるのだろう優多は気持ちを180度切り替え、表情を変えた
「では、よろしくお願いします」
優多が発言したその瞬間に豪気が優多の元へと瞬間的な速さで移動し、思い切り炎で包まれた拳。『炎拳』を優多に振り下ろした
はい、昨日友人と小説の見せ合いをしなくなったものです。
これからもできるだけ書けるときは小説書くんでみてください。
まあ書けなくなる日が多くなると思いますが…
ではまた次回でお会いしましょう