第1章 第2話 新知識
〜 第1章 自分の知らない世界 〜
ー宿った能力ー
「ねぇ君」
突然誰かに声をかけられたが、返事はしない
「いるんでしょ?」
黙っているんだ!黙っていなきゃダメだ
「返事して」
返事したら間違いなくあの二人のところに連れて行かれる…
「大丈夫怖がらなくていいよ絶対にあの二人のところに連れて行かないから」
どうして?どうして僕の思っていることがわかるんだ
「どうしても出てきたくなかったら話だけでも聞いてくれないかな?」
「話だけなら…大丈夫です」
「ありがとうじゃあまずさっき起こったことを説明するよ」
僕はどうしていいかわからなかった出ていくべきかここで話を聞くべきか
「今、君が一番戸惑っていることを最初に話そうか」
ガバッ!「あ、あの!」
勇気を出して姿を現した
「あなたは何者なんですか?」
すると、男の子が微笑んで
「僕は古山 結城 15歳 人の心が読める能力」
僕は半信半疑だったが男の子いや、結城は全く嘘はついていなそうだった。
「やっとこの世界で能力を持つものができたなんて嬉しいよ」
「あの…能力って何ですか?」
「あの時、石田だっけ?そいつが原因不明で倒れたのは知ってるよな?」
「なんでそのことを知っているんですか?」
「見ていたから」
この時、なぜか結城に不審が持てなかった。
「そして、君の能力それは…『重力を操る能力』だ」
僕は信じられなかった。そのようなことは、アニメやゲームの世界でしか起こらない。現実では不可なことでありえない話だったが彼の目は本物を表すような目であった。
ー新世界ー
「そして次に話はこの世界とは違った世界の話」
「違った世界?何ですかそれ」
違った世界など聞いたことがない。一体どのような世界か興味を持った。
「あーやっぱりこの世界の人は違った世界を知らないのか〜」
今、一瞬だけえっ?となった
「この世界の人は能力を持たないからだんだんと違う世界のことを忘れてしまっているんだ」
「あの…その異世界はどんなの何ですか?」
「えーとねぇ…たくさんあるよ!幻想世界、Magicworld、死後の世界、炎界、緑島、想像世界、自界、白界、黒界…まあこれ以上あるけど言ったらきりがないしこのくらいにしとくよ」
僕はもうどうすればいいのかわからなかったその時
「覚えといて貰いたいが…」
急に結城の顔が深刻になった
「この世界で能力を持ったものは、この世界から存在が消える」 ー続くー