外交交渉とミユの「安全」刷り込み
3-2. 外交交渉とミユの「安全」刷り込み
「とりあえず指揮官にアフラ君が伝令で外国の方がお目通りしたいって伝えて」
「オレが?そうだなそのほうがいいかもな」。アフラ君はマジックバッグから取り出した、先程の不思議生物の獲物を担いで村へと向かう
「ミユは意識誘導で相手の警戒心と攻撃の暴発を防いで、僕があとはなんとかする」
「りょ」アフラ君はまだ騎士っぽいのに詰問されてたのでミユが割って入る。
その間に指揮官と伝令の意識をこちらに向け指揮官に話しかける。 「なんか戦でも始まりそうな雰囲気ですが巡回ですか?」あえてとぼける。
「王室の占い師が悪魔が来ると予言したので確認だ」相手も仕事だと主張する。
「僕たちは先程道に迷って魔獣に会い困っていたところを彼に助けられました。命を助けられた恩は返さねばなりません。理由もなく彼の村を襲うと言うなら、私達の国があなた達の敵になるでしょう」チラチラっとミユを見る。
「ワレワレハーウチュウジンダァー」ミユはやっぱりだめだった。
服装からも外国人に見えるだろうし、清潔さからもそれなりの身分に見えるといいなとか、適当に偽の記憶つかませて追い返そうかと悩んでると、指揮官は伝令に指示を出し全部隊が撤収を始めた。ミユがいつのまにか安全という意識を刷り込んだらしい。
「やったーミユちゃん大勝利!」
「はいはいミユえらいえらい」。