魔眼の贈与とシンゴの能力
1-3. 魔眼の贈与とシンゴの能力
「えーそれほしぃーほしぃーほしぃー買って買って買ってぇー」ミユはわざと可愛らしく駄々をこねる。
「当然自分で先に試したから転写できるけど第一村人さんが先ね」
ミユの駄々をなだめながら慎重に両目を再生し体力と筋力も補強していく、材料には不思議生物の細胞を再構成して、抜き出した血液玉からも栄養素など有用なものだけを利用し、足りないミネラル分は周りの草木や土からも抽出してみた。
「ほら、カンタンでしょ?」
「お兄ぃドヤってないで早くコピペ!!」ミユに怒られた。
視神経を接続する前に第一村人さんを起こす。
「えーっと、急に動くと危ないので首から下はまだ動かないままあなたを起こしました。聞こえますか?」
「あー聞こえる痛みもない、だが真っ暗で真っ白だ」
「それなんですが、両目をひどくやられたようなのでとりあえず適当に魔眼ぽいものを入れてみました。必要なければ外しますがどうしましょ?」
「それを入れたらまた見えるようになるの?だったらお願い。お礼はあまりできないけど」。
「お礼とかはいいのだけど秘密は守ってください。ちょっと盛りすぎちゃってて不便かもですけど」
説明よりも使って見させたほうが早そうなので視神経を接続し指を顔の前に振ってみる。