魔法式の構築と宇宙の消滅
「生き物だけじゃなくて、岩でも木でもそれが纏ってる魔素を、一点に縮める感じで貫こうとすれば貫けるし、切ろうと思ったら切るラインに一気にそいつの魔素を流れさせればいけると思う。プラズマ化して圧縮は目に悪そうだからオススメはしないけど、熱量で焼き切るのにはいいかもね」
アフラ君苦笑いしてるけど、アフラ君が炎属性持ったらちょっとまずい。MAZDA的に…。
「「それで魔法式っていうのは?」」アフラ君とミユがハモリで前のめってきた。
「お料理の手順みたいに出来上がりをイメージして、そのために必要な材料を下ごしらえして、順にってやり方を書き留めたのをレシピっていうんだけど、プログラミング的にフローチャート作って、条件分岐させてってやり方でもできる。と思う」
「すみませんお兄さんの言ってることが全然わかりません」アフラ君の反応はごく普通だった。
「そこの岩をー 消滅っ!でっきたぁー ミユも今日から魔法少女だね」ミユの反応もある意味当然の帰結。
「ミユ先に言っとく。魔獣出ても消滅させるなよ、こっちでの稼ぎも必要だからね。あと人間もうかつに消さないでね」 ミユなら幾億もの宇宙消し去ってもテヘペロしてそうで怖い。
「お兄ぃこれスゴイ! バッグの中で増えすぎてた宇宙だいぶ減ったー」本当に宇宙消滅をやるやつがいた。妹だった。