「悪魔」の役割と魔法のメカニズム
5-1. 「悪魔」の役割と魔法のメカニズム
「だってーお兄ぃってば、いっつも 8歳のときの約束の日のミユ のこと想ってニコニコしてるでそ?」
「それは・・あのときのミユの笑顔が眩しくて愛しくてって、なぜそれを??」 アフラ君は仏のような顔をして微笑んでいた。
「それで悪魔の役は僕がするから、あとは適当に話し合わせて」強引に話題を変える。
「え?それはどういう?お兄さんって本当に怖い方なのですか?」アフラ君がドン引きしている。
「あー、やっぱお兄ぃが悪魔だったか・・鬼の類かとは思ってたけど大魔神だったかー」ミユは乗っている。
「いや、どう考えても預言者の言う悪魔って、異能とか使いそうだしってことは僕らっぽいし」
「ミユは悪魔ってより小悪魔系?堕天使系?大天使?」
「はいはい、世界で一番大天使、天使すぎて羽根生える」
「草生やすように羽根生やすな!そういうとこだぞ」
「乙女心わかってないってヤツだよね・・ミユはココロ読めるのにな」
「そんなのニューラルネットのうぐぐ」美夢はなにかをいいかけて口ごもる。
「んぐぐ・・まさかそういう仕組だったのか!頭に巻くアルミホイルを買いに行く時に巻くアルミホイルがねえ!!」
まぁミユになら、なんにも隠すことはないんだけどね。アフラ君は座禅を組んでいた。
バカップルごっこも一通り終わったので、ミユとアフラ君に自己流の魔法を教えてみる。
「まず魔素があります。これは大気中にも漂ってるし地中や水中にもあります、なんなら宇宙にも漂ってます。」