世界観の差異とミユのボロ
4-3. 世界観の差異とミユのボロ
たぶんミユは、魔法式を組み立てるのが面倒で超能力っぽいのを使いこなしているはず。 少なくともここの魔法じゃ宇宙の指数関数的増加なんてできないし。
「ミユはまたマジックポケットの中か、このアフロ君に村に帰ってもらうから、他の人に気づかれる前に出発しよう」
アフラ君はよくわからない笑顔でついてきてくれた。 村から少し離れたところで、帰還中の兵士の伝令が王都に入るまでの2日間をどう過ごすか考えながらアフラ君と話をした。 まず、アフラ君は案内役と僕らの冒険仲間としてついてきたことにすること、移動は転移魔法を使ったことにすること。 この国のあるこの星の、地理と各種族・各国の情勢なんかもアフラ君に記憶を転写する。
”この星のある宇宙=1つの世界”と僕らの居た世界が違うことなんかは、理解がまだ追いつかないみたいだけど、アフラ君も天体望遠鏡と化した新しい目で、空の先の星を眺めたりしてなんとなく納得してた。
「たっだいまー。ミユちゃん参上!」
「僕のコピー今何体?」
「え?なにそれ?そんなこと・・できてないよ?」うんボロが出た。
「僕は、ミユはミユだけでいいのに」
「お兄ぃはロリコンさんだから、ロリミユいーっぱい欲しいでしょ?」
「ちょっと待って、いつからロリコンになったって?ミユとは誕生日だって一ヶ月しか違わないぞ?」