表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢ですが、シナリオを順守することに決めました  作者: 飴屋


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/107

86,階段を降りるとそこは

「あっ」


みんなで地下に続く階段を見ていると、黒にゃんこ様が時計塔のなかに入ってきた。


念入りに匂いをかいで、くるりと辺りを見渡すと、階段を降りていく。


「わっ、私、捕まえてきます!」


ティファニーちゃんが急いで階段に向かう。


「いや…」


こういった時のティファニーちゃんは、動きが素早い。

多分、止められるのが分かっているから、あえて話を聞かないのだろう。


「俺も見てくる。ソフィアは…」

「まぁ、ビクター様。私も行きますわ」


ここまで来たら、物語がどう動くかわからない。外に出た瞬間、教師に見つかるのは避けたい!


私は、ニッコリと笑うと階段を降りた。


「…分かった」


ビクター様も、諦めたようについてくる。


「…」


地下に続く階段、と言っても一階分もない。天井が低いその部屋には、直ぐにたどり着ける。


「ティファニー、猫は見つかったか?」


上の階の窓から反射させた明かりだけの薄暗い部屋の中、ティファニーちゃんは黒にゃんこ様を抱っこして立ち尽くしていた。


「…あ、ビクター様…」

「…? どうした?」


部屋の中には、簡素な机と椅子。

そして、大きな寝台。


「…管理人の部屋…?」


その寝台の上には、一人の男性が眠っていた。


「いや…」


口にして、ビクター様も違和感に気付いたのだろう。


あんなに大きな鐘の音がしたのに、いまだに眠り続けている状況。

そして、寒くて埃っぽいこの部屋。


「…すみません」


ビクター様は、ティファニーちゃんと私を下がらせて、男性の枕元に立った。

そっと、呼び掛けるも男性は目を覚まさない。


…大丈夫。

だって、鐘は鳴ったもの。


答えを知っている私はつい先回りしたくなるけど、ここは我慢だ。


「ビクター様。その方は、大丈夫でしょうか。具合でも…?」


ティファニーちゃんが心配そうに聞く。

すると、黒にゃんこ様がティファニーちゃんの手からすると降りた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ