108/110
107,シナリオ
「駄目です! 止めて下さい!」
ティファニーちゃんがエリックの前に立った。
「悪いが、出来ない。もうここにいるのはうんざりだ」
エリックが私を見た。
「まだ他の道があるのかは知らないが、ここから出ていったら、もうこのゲームの筋書き通りじゃなくなるな」
「!」
私は、唇を噛んだ。
まだ、封印する道は途切れてなかったけど、それもエリックには見破られている。
「…こ…がい…ほうも、もう無い…な」
一際大きな風が吹いて、私は、エリックの言葉を聞き逃した。
ここから出ていくのが、エリックの願い。
討伐されても構わないって、思っている。
…ううん。
多分、討伐されるために出ていくんだ。
だから記憶が戻っても、ビクター様と戦った。
「エリック。嫌だよ…」
私が泣きながら言うと、エリックは首を振った。
「後味が悪くてごめんな」
「…分かりました!」
ティファニーちゃんが叫んだ。
首から下げた、魔法石がキラリと光った。




