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悪役令嬢ですが、シナリオを順守することに決めました  作者: 飴屋


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106/109

105,バッドエンド

エリックが魔力を解放した。


ビリビリと空気が揺れる。

小さな風が吹き、だんだんと大きくなっていく。

時計塔のレンガもあと少しで、きっと耐えられなくなって崩れてしまう。


ティファニーちゃんは、吹き荒れる風によろけながらも、エリックの前に立ちはだかった。


「やめてください!! これ以上、壊さないで!」


ティファニーちゃんの悲痛な叫びが響いた。



それは、魔王様が討伐されるルートの光景と同じだった。


だから、この後のことは見る前に分かってしまう。


ティファニーちゃんの制止にも構うこと無く、魔王様は魔法を使った。

時計の歯車がどんどんと壊されていく。

やがて壁に一筋のヒビが入った。


「あっ!」


ヒビは大きくなり、ティファニーちゃんとビクター様の床まで届く。


時計塔の封印の崩壊まであと少し。


魔王様は嬉しそうに笑い、その笑顔を見たティファニーちゃんは一つの決断を下す。


「させません!」


その目に宿るのは、小さな怒り。


ティファニーちゃんは、みんなの贈り物の魔法石のネックレスの力を解放させた。

持っていた魔王様の魔法石の力も加わって、ティファニーちゃんの力は最大限。


七色の光が溢れだし、崩れそうだった時計塔も、倒れて動けなかったビクター様も癒した。

救国の乙女の力が覚醒したティファニーちゃんは、その力を使って、傷付き壊れたもの全てを癒し治したのだ。


そして光が収まったとき、魔王様の姿はどこにもなかった。



この後そんなことが起こるなんて、見たくない。


「エリック…」


涙が溢れる。

息ができないくらいに。苦しい。



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