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俺の実家なんで

朝――。


ミコトが茶を淹れていると、庭先からドタバタと何やら音。


 


「……またカナト?」


 


恐る恐る外を覗くと、

庭のど真ん中に寝っ転がって雲を見ているカナトの姿。


 


「ふあぁ〜〜……雲って……自由だよなぁ〜……」


 


(自由すぎるでしょ)


ミコトが眉をひそめたその時――


 


 


――バンッ!!!


 


門が激しく開き、堂々とした騎乗姿で王子・レイガが現れた。


 


「カナトッ!!!!」


 


「ん〜〜?」


 


「なんでお前がここにいる!!!!」


 


「ん?住んでるけど?」


 


「はああああああああああ!?!?!?」


 


馬を降りたレイガが全力で叫ぶ。


 


「お前、護衛任務だって言ってたよな!?なんで住んでんだよ!?」


 


カナトはぐるっと寝返りをうち、涼しい顔で言った。


 


「え? ここ、ばあちゃんいるし。

親父もいるし。実質、実家じゃね?」


 


「なにその理論!?!?」


 


「え、だって安心じゃん。

家帰ったら飯あるし、風呂あるし、ツッコミ役の親父いるし」


 


「お前がボケなきゃツッコまれねぇだろ!!」


 


カナトがケラケラ笑っている横で、ミコトがぽつり。


 


「……幼馴染、なんですか?」


 


レイガはハッと姿勢を正し、ミコトに深く頭を下げた。


 


「はい。昔からの腐れ縁でして……

こいつが問題起こすたび、全部俺が後始末してました」


 


「今もしてるじゃん。懐かしいね〜」


 


「懐かしくねぇ!!!!!!!!」


 


 


(……この二人、昔からこんなだったのかな)


ミコトはふとそんなことを思いながら――


口元に浮かぶ笑みを、抑えきれなかった。


 


 


──次回、

「実家理論 VS 王族の威厳」!?

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